最近読んだ本 読書memo 000
ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論(高橋昌一郎/講談社現代新書)
不完全性定理については数学的証明ではなくイメージに留まっていますが、信頼できる文献から丁寧に追っているゲーデルの生涯や神の存在論がとても興味深い。ドウソンの『Logical Dilemmas』が早く読みたいですね。それにしても不完全性定理は本を読めば読むほどに分からなくなっていきます。数理論理学はもちろん集合論もー少しは勉強しなきゃ。マイ・クローンが欲しいです。
感染爆発―鳥インフルエンザの脅威(マイク・デイヴィス/紀伊國屋書店)
近いうちに迫りくるであろうパンデミックへの警鐘。かといってパニックを煽るのではなく、少しの自然科学と多くの社会科学の知見によって分析されながら現状を簡潔に伝えています。相当なスピードで執筆され相当なスピードで翻訳されたと思われるのですが、これは今読まれなければならない本です。
X-Knowledge HOME特別編集 No.6 平野啓一郎責任編集 PUBLIC・SPACE
(平野啓一郎責任編集/エクスナレッジ)
平野啓一郎の小説は読んだことありませんが、これは面白かったです。執筆陣に建築家や都市研究者が少なかったのがよかった。
日本仏教史―思想史としてのアプローチ(末木文美士/新潮文庫)
空海の思想について(梅原猛/講談社学術文庫)
なんとなく空海が気になったので。空海の思想とゲーデルの思想は通じていると思います。
神聖喜劇 (第1巻)(大西巨人・のぞえのぶひさ・岩田和博/幻冬舎)
これを読み始めてついに原作を読むことを決心しました。
ミッションスクール(田中哲弥/ハヤカワ文庫JA)
爆笑時間SFの傑作やみなべの陰謀と同様抜群のテンポで激笑でしたが後半は少しダレたように感じました。でもこの人の新作がまた読めるのは嬉しい。