sim. -as we may think-
sim. -as we may think- /communication & augmented reality(ginza tokyo/2004)
プロデュース・ディレクション:matt
音声認識システム:hiroyuki matsuki
インターフェイスデザイン・システム:Semitransparent Design
技術協力:MATHRAX
special thanks : Apple Computer, Inc. / akihiro utada
made on mac @ アップルストア銀座で行ったコミュニケーションシステムのデモ。
「as we may think」というヴァネヴァー・ブッシュの論文のタイトルをきっかけに評論家歌田明弘氏、ロボット・人口知能研究者松木宏之氏と僕の3人でトークセッションを行いました。3人のトークは音声認識を通してリアルタイムでディスプレイに表示されるのですが、音声認識がまだまだ不完全なために半分以上が話したこととは全く違う単語の羅列が映し出されるのです。
耳で聞くテキストと同時に目で追うテキストのずれーこれが話していてもとても面白いのです。話がリニアでなくあちこちに予測不能に跳ぶ感じ。そもそも「脳の働きってリニアではないじゃん」というところから発想して音声認識の(現段階での)不完全さを利用してトークセッション自体を予測不能でノンリニアな行為にしようと考えました。
もう一つの試みとしては観者は携帯を使って突っ込みを入れることができるようにしました。これもディスプレイにリアルタイムに映し出されます。通常トークイベントでは最後に質問コーナーがありますが、質問したい時って今のその発言にしたい!という即応性が重要であったりしますし、聞きたいけれど手を挙げて大勢の前で喋れないという人も多いですし。なかなか楽しい体験でした。
僕たちはこのようなコミュニケーションシステムも建築やインテリアと同じく空間デザインとして創造しています。