« ジャストタイミング | メイン | はつゆめ »

最近読んだ本 読書memo 005

赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由
ニコラス ハンフリー Nicholas Humphrey 柴田 裕之
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 7299
このテーマをこの薄さで...?と思いながら、個人的に旬なテーマであること、インパクトのある装丁に惹かれたこと、そして前著の喪失と獲得―進化心理学から見た心と体が面白かったことーで読んだのですが、最後はやっぱりすかされた感じ。が、途中の盲視の事例による感覚と知覚の分析はとても刺激的で考えさせられました。

都市のイメージ(ケヴィン・リンチ/岩波書店)
僕自身は(集団の)イメージされる都市(もしくは国家)ーという考え方の有効性については信用していませんが、イメージをイメージアビリティimageabilityにまで拡げたところにこの本の有効性はあると思います。

サイボーグ化する私とネットワーク化する世界(ウィリアム・J. ミッチェル/NTT出版)
過去に読んだシティ・オブ・ビット―情報革命は都市・建築をどうかえるかe‐トピア―新しい都市創造の原理に続く三部作の完結ということで読みましたが最後まで凡庸な「いま」論で終わりました。MITメディア・ラボってもう終わっているのかしら。

ハイパーサーフェスのデザインと技術―やわらかな時代の建築に向けて(瀬尾文彰・松本信二監修/彰国社)
新たなる空間(建築)の設計手法を考えていて、めずらしくいくつか建築本を読んでいます。「在ること」としての空間(建築)までを捉える設計手法についてもやもやと考え続ける。

だまされる脳―バーチャルリアリティと知覚心理学入門(日本バーチャルリアリティ学会/講談社ブルーバックス)
改めて従来のバーチャルリアリティにはデザインという観点が全くないことを痛感しました。これではどこにも伝わらないのではないでしょうか。

なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか(スーザン・A. クランシー/ハヤカワ文庫)
アブダクションについての本ですが、アメリカ現代文化史としておもしろく読めました。UFOとポストモダンを読んだ後にこれを読んだので部分としてよく分かりました。

24のひとみ 1 (1)(倉島圭/秋田書店)
「嘘つきのパラドックス」等は別にして、ひとみ先生ってかわいい...。久しぶりにキャラに惹かれてしまった。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mattoct.jp/mt/mt-tb-unttb.cgi/163

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

下のフィールドに "g" を入力してください: