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荒川修作×池上高志@三鷹天命反転住宅

三鷹天命反転住宅で開催された「 トークセッション荒川修作×池上高志」に行きました。

武蔵境の駅で偶然池上さんに会い一緒にタクシーで現地へ。池上さんはここのところ体調不良が続いていて今日も点滴をうっての登場でした。(ご自愛ください)早めに着いたので今日のトークショーでオブザーバーを務める鈴木健さんの部屋を見させていただきました。鈴木さんは三鷹天命反転住宅の一住戸をSOHOとして利用されています。僕は荒川さんの建築作品を体験するのは初めてで、写真で見ている限りでは「『建築する身体』とか言いながら、どうしてあんなにモノの形状や色に依存した創作になるのだろう?」という疑問を持っていました。使用法に従って静かにゆっくりと入り、歩いたり転がったり立ち止まったり耳をすましたりしていくうちにそのような疑問は消えました。建築や空間を写真で見るという事と実際に環境体験するということは全く別の体験であるというごく当たり前のことを強く追認させられました。

トークセッションもこの三鷹天命反転住宅の一住戸で荒川さんそして池上さんと鈴木さんを囲むような形で行われました。荒川さんのトンデモ系の脱線や様々な荒川語に惑わされそうになりますが、創作へのロジックは実はとても分かりやすく共感できるものでした。表現形態もスケールも大きく違いますが『バリアアリー』、『グラウンド』等という概念で思考・創作してきたことと近似だと感じました。

そんな荒川さんに対して池上さんは内容を緩めて共通項を見つけるのではなく、より鋭利に迫りながら接続していくという感じですごく面白かった。池上さんと鈴木さんが言っていた、チューリングマシンを超える計算機をぜひ建築や空間創作の中に取り込んでいきたいですね。それから免疫の問題はこれからじっくり取り組みたい問題です。終了後ドリンクを飲みながら歓談。この環境でというのも大きかったと思いますが、すごく楽しかった。次はもっと長い時間を過ごしてみたいです。

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