シグルイと鈴木先生
『シグルイ』はずっと気になっていたのですがようやくの一気読み。筋肉や内蔵がやたら出てきますが、神経細胞の動きさえもヒリヒリと感じられるような迫力。「武士道」云々は全く重要でなく、精神から連続した神経細胞レベルでの現象を徹底的に描写していることがこのマンガの凄みだと思う。
『鈴木先生』は伊藤剛さんのブログで知りました。これも異様な作品です。実はこのようなリアルなマンガではリアルであるがゆえに踏み込めなかった領域までずーんと入っていきます。
テーマも絵も全く違う二作品ですが共通しているのは、絵(表紙)を見て手に取らないー読まず嫌いがおそらく多いだろうということです。(特にシグルイは人によってはひいちゃうかもしれませんが)僕も実はそういう部分もありました。が、そんなことで読まないでいるのは本当にもったいない。それから二作品にもう一つ共通しているのは「エロス」。意匠は全く違いますが通底しています。また続きを楽しみにするものが増えてしまいました。
シグルイ 1 (1)
posted with amazlet on 07.03.10
南條 範夫 山口 貴由
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