« March 2007 | メイン | May 2007 »

UT STORE open

UT STORE HARAJUKU.のレセプションに行く。コンセプトは 「Tシャツの未来のコンビニエンスストア」だそうです。ファサードも店内も赤色LEDが一杯。ボトルパッケージにTシャツを入っているのを見てGAS SHOPを思い浮かべる。と思ったらGASの夏目くんもいて同じことを思ったようです。GAS-Tのボトルパッケージの方がかっこいいけどねw

中村勇吾さんがやったTシャツ検索はタッチパネルで操作感絶妙!でさすがだと思いましたが、そのせっかくのシステムも空間と乖離しているような感じがして少し残念。オープン記念で開催されているテリー・リチャードソン写真展はすごくよかったです。

最近至るところで頻繁に会う人からとても懐かしい人までたくさんの人に会いました。意外なつながりと共に現れて驚いたり。その後お店を後にして友人たちとご飯を食べに行く。前田家のホームドラマに一同大爆笑。みんなの日常の話が面白すぎる。

甘〜い生活

ルミネ新宿2にSign Sweetsオープンしました。僕のおすすめはサインプリン。でもみんな美味しいですよ。おいしいスイーツ食べて甘〜い生活を送りましょう。

夜はcafegrooveさんのcopon norpで開かれたイベントへ。SONYが始めた動画共有サービスeyeVioのリリースパーティ。“my life, your emotion”をコンセプトにコミュニケーション機能を重視したとのこと。こういうコミュニティは予定的仕掛けではなくユニークなユーザーが現れるかどうかが重要ですね。途中から花粉(この時期にまだ?)のせいか鼻水とくしゃみが止まらなくなってしまい、イベントに集中できず。終了前に久々に元トランジットの岡田さんに会う。ここしばらくゆっくり話す機会もなかったので場所を移してじっくり話す。その間も鼻水流れっぱなし。岡田さんは真性のホテリエです。いつか一緒にホテルの仕事をやり遂げたいですな。

反町へ

打合せと現調のため横浜の反町へ。先週行った時が雨で晴れた日の状況も観察したくて行ったのですが、今回もまた雨...。が、着いたころには雨も上がり晴れ間も出てきたので、今日は建物の外や周辺の環境を観察。横浜の都心でもなくかといって郊外でもなく何だか取りこぼされたような街の印象。古い駅舎や高架下も壊され街としての歴史の堆積もちょっと歩き見たくらいでは感じられませんが、戦前までは遊郭があったそうです。その名残なのかちょこっと風俗店があったりします。遊歩道の開発等でこれから景観は大きく変わるでしょうがそこに人の流れと交叉が生まれなければ意味がありません。というような不確定な環境の中に古いビルの20坪程の小さなスペースへ/から何を動かせるか。岩崎さんとさらに話す。

それにしても反町駅のエスカレータは長くてロンドンの地下鉄みたい。速度も通常よりも大分速い。これ階段で上がったら大変ですよ。中目黒まではわりと時間かかるので(特急連絡があるとそうでもない)車内でけっこう仕事や読書できます。

夜はまた新宿の現場へ。改めて新宿を視るとこれは「剥き出し」状態ですね

ずっと前に予約していて先日届いていたのを忘れていました。どっぷりと浸って何回もループしながら観よう。

時をかける少女 通常版
角川エンタテインメント (2007/04/20)
売り上げランキング: 3

帰還開始宣言

「はやぶさ」がついに帰還の途へ。

明日帰還開始宣言、ますます状況は厳しく

4台あったイオンエンジンのうちの1台のみの運転で帰還ー。極めて厳しい状況ですね。プロマネ川口教授の苦渋に満ちた顔に対して、エンジン担当の國中教授のまだ途はある!という強い表情が印象的。万策尽きたと思うのも人間が勝手に線を引くだけのことかもしれませんし。僕も最後まで応援します。

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語
吉田 武
幻冬舎 (2006/11)
売り上げランキング: 16717

Sign Sweets引渡し

朝からルミネ新宿2のSign Sweetsの引渡し。短期集中工事であっという間に引渡しです。

これから商品やメニュー等のインフォメーションがレイアウトされて極小スイーツショップになります。今回は時間がありませんでしたが、極小空間におけるシステムデザインについてはもっと追求したいと思います。

TOKYO SWEETS FACTORYで創られるトランジットオリジナルスイーツがこの小さなショップに並びます。スイーツ好きのみなさん、ぜひ行ってみてください。

帰還

愛猫ネネム(アビシニアン♂)が晴れて退院して自宅へ帰還。相当入院生活が辛かったようで甘え方が尋常ではありません。術跡をなめないようにカップをつけていますが、その姿がミスタードーナツのオリジナルキャラクター「ポン・デ・ライオン」にそっくりでついつい笑ってしまう。ネネムには申し訳ないけど。とにかく元気になってよかった。

たこ焼きとスイーツ

ホテルをチェックアウト後、名物堂島ロールを買って(最後の一個だった!)新大阪へ。菅野さん、木村さんとくくるの「多幸重ね」という、たこ焼きとたこ飯が二段重ねになったお弁当を買って新幹線に乗る。(炭水化物+たこ)×2って関西らしいでしょ。でもすごく美味しかった。

帰りの新幹線内でこれを読み始める。

「神」という謎―宗教哲学入門
上枝 美典
世界思想社 (2000/04)
売り上げランキング: 19305

今、最も興味あるテーマの一つ。想像以上に面白い。

東京に着いてそのまま新宿の現場へ直行。ルミネ新宿2にできるSign Sweetsが月曜日の引渡しに向けて工事が進んでいるのです。広さ3坪強という極小ショップ。小さいとはいえ狭い現場内で超短期間での工事は大変です。今日はまだ壁&天井面のグラフィックシートを貼っている段階でした。壁&天井のヴィジュアルはSignと同様GROOVISIONSが担当しています。美味しいスイーツ満載ですよ。4月26日のオープンをお楽しみに。

ヴォーリズ建築

トランジット木村氏と共に出張で神戸&大阪へ。仕事で関西に来るのは久しぶりです。2005年にトランジットと共に創った二つのカフェプロジェクトのヴァージョンアップが目的です。まずは大丸神戸店の別館GENIUS GALLERY2階にあるGENIUS CAFEへ。

写真ではほとんど分かりませんが壁全面にsunday-visionによって神戸の山や海が描かれています。現場でコーヒー飲みながら木村さんとヴァージョンアップへの打合せ。

続いて大阪へ移動して大丸心斎橋店へ。こちらは天井桟敷のような不思議な中二階空間に創ったcaffera GALLARIAというカフェです。

下の化粧品売り場から見上げるとこんな感じですが、天高が2mしかなく梁下だと1.7m弱しかありません。ほぼ「マルコヴィッチの穴」空間で面白いです。大丸心斎橋店はヴォーリズによるアメリカンゴシック&アールデコ(!?)建築で有名です。

打合せと現調を終えて堂島ホテルへチェックイン。ここはトランジットがプロデュースしたホテルで僕は今回が初めてでした。既存の建築をベースに内装やテナント等を構成し直したという空間はアプローチ及び動線展開がよくできていますね。CLASKAが「遊び場としてのホテル」なのに対してこちらは「ホテルとしての遊び場」という感じ。こういうホテルもバリエーション色々で東京にもできればいいのに。

トランジット菅野氏も加わって堂島ホテル内の中華レストランで食事。残念ながらレストランの味、サービスは今ひとつ。その後さらにトランジットとお仕事をされている岩本さんらも加わり堂島倶楽部で3時過ぎまで大いに飲んで(僕はノンアルコールですが)大いに話して盛り上がる。

造ればいいさ勝手にね

横浜の反町でヘアサロンオーナーの岩崎さんと打合せ。僕がmattを起ち上げる前でまだ事務所に所属していた時に、初めて自分のクライアントとして担当したプロジェクトが岩崎さんのヘアサロンでした。もう12年くらい前になります。お会いするのも実に8年ぶりくらい。岩崎さんはヘアサロンをやりながら自分で写真も撮っていて、写真と美容(やファッション)を繋げるような創作ができる小さなスペースを作りたいとのことでした。しばらく連絡もとっていなかったのですが、こうやって何かやる時に声をかけていただくのはありがたいことです。

反町で降りるのもやはり8年ぶりくらいだったのですが、すっかり景観が変わっていました。かつては東横線が高架だったのですが、すっかり地下に潜っていて部分的に高架の残骸が残っている。この高架があった部分が遊歩道になって横浜までつながるそうです。都心や大都市だけでなくその周辺の景観も巨大な力で変わっていきます。もう本当はそんなもの必要とされていないにも関わらずどんどん造られていく。造ればいいさ勝手にね、と思う。でも一つだけ我慢できないのは不感症的に造られていき不感症的に受容されていくということだ。

新しいコミュニケーション

d-laboでsunday-visionの越尾くんらと打合せ。d-laboに新たなコンテンツが加わります。越尾くんとは久しぶりに一緒に仕事するのでとても楽しみ。打合せの中でスルガ銀行さんが言っていたのが「今までなかった新しいコミュニケーションができつつある」ということ。これはとてもいい兆候ですね。動かして観察して発見してまた創ってー。決して線はひかず。

青山ブックセンター六本木店

サイレンス
サイレンス
posted with amazlet on 07.04.18
ジョン ケージ John Cage 柿沼 敏江
水声社 (1996/04)
売り上げランキング: 280620

を購入。水声通信のジョン・ケージ特集を読んで読みたくなりました。読みたいのに読んでない本も膨大にあるのに溢れるように新刊が続々出てくる。「選択の残酷さ(東浩紀)」を痛感します。

もう少しお待ちください

d-laboのトークセッションがなかなかFIXできず、関係者の皆さんにご迷惑をおかけしています。申し訳ございません。決まり次第ここでもお知らせしますのでもう少しお待ちください。

最近読んだ本 読書memo 008

2ヶ月ぶりの本メモ。かなり前に読んだものもあるし忘れているものもありますが、メモということで。

Gerhard Richter: Atlas
Gerhard Richter: Atlas
posted with amazlet on 07.04.16
Gerhard Richter Helmut Friedel
D.A.P./Walther Konig, Cologne (2007/01)
売り上げランキング: 6832
こちらが絶版になっていたので、2006年分まで含まれたこの版が出たのは嬉しい。コンパクトでありながら分厚いこの本と展示空間との連なりが『Atlas』なので、また最新ヴァージョンであるこの本の刊行に合わせて川村記念美術館で展覧会もやってほしいですね。

ゲーム的リアリズムの誕生ー動物化するポストモダン2(東浩紀/講談社現代新書)
東京から考えるを読んだ後に続けて読む。これが自然に面白く読めるというのは僕もすっかり動物化しているからなのでしょうか?ALL YOU NEED IS KILL再読したくなりました。

コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル(東浩紀/青土社)
上記の第3章という感じ。新城カズマの発言の節々に思わず滲む危機意識は重要だと思う。

フランク・O・ゲーリーとMITステイタセンターのデザインと建設のプロセス(ナンシー・E. ジョイス/鹿島出版会)
非常にダイナミックで面白い現場が読める。改めてplanning/design/constructionを重ね合わせるプログラムということを考える。

月島物語ふたたび(四方田犬彦/工作舎)
徹底的な環境論としての都市の成り立ちも面白いけれど、優れた書き手の主観に寄った都市の成り立ちもまた面白いです。

セキュリティはなぜやぶられたのか(ブルース・シュナイアー/日経BP社)
「セキュリティ=テクノロジー」とか「セキュリティ=頑強さ」が間違っているのは明白。僕はセキュリティはユーモアとセットで考えるとけっこう上手く行くと思っています。

環境にやさしい新エネルギーの基礎(藤井照重他/森北出版)
基本的な内容ですが、具体的な構造&システム例が参考になります。

NHKスペシャル気候大異変―地球シミュレータの警告(NHK「気候大異変」取材班+江守正多編著/日本放送出版協会)
ゴア本よりコンパクトで安くていいです。そして科学者自身が主観で判断しながら科学的判断の主観性について言及しているところが何よりも真摯です。

人体 失敗の進化史(遠藤秀紀/光文社新書)
設計図は描き換えることができるし、描き換え続けることが醍醐味です。

われわれはどこへ行くのか?(松井孝典/ちくまプリマー新書)
自然や環境はこれくらいの大きなスケールのほら話と極微の現象を往還して観るのが楽しい。

ゴシックとは何か―大聖堂の精神史(酒井健/ちくま学芸文庫)
形態の精神史。自然を模倣すればする程人工的意匠性は強化されると思う。

ロベルトは今夜(ピエール・クロソウスキー/河出文庫)
つくづくエロスは宗教観と切り離せませんね。未見ですがクロソウスキー本人出演の映画もあります。

敗因と(金子達仁、戸塚啓、木崎伸也/光文社)
ドイツワールドカップから半年以上過ぎてようやく読むことができた。基本的に偏った視点ですが、これはこれでいいのだと思う。ヒディングの章は特に面白かった。

サッカー批評(Issue32)(双葉社)
上記とこれを合わせて読めばドイツワールドカップで日本代表がどういう状況だったのかある程度分かります。この執拗さはサッカー批評の神髄です。

文字の母たち Le Voyage Typographique
港千尋
インスクリプト (2007/03/23)
売り上げランキング: 24751
港さんがまた素晴らしい本を出してくれました。「アーカイブ」「ライブラリー」の果てしない夢に思いをはす。まさに秀逸!

「ハイホー」

4月8日にソル・ルウイット氏が、そして4月11日にはカート・ヴォネガット氏が死去。いずれも大きく影響を受けたアーティスト、作家です。ソル・ルウイットの作品に出会って僕はキューブの虜になりました。カート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』を読んで無神論者の僕はボコノン教信者になりました。

「そういうものだ(SO IT GOES)」なんて言えないけれど「ハイホー」と言いながらお二人のご冥福をお祈りします。

マンチェスターU 7-1 ローマ

Sign代官山でjakobとのプロジェクトの打合せ。jakobのパートナーのkennethやトランジット木村さんらと。今日はメインはビジネスフォームの構築について。この辺りのお話は木村さんにお任せ。その後kennethらと目黒川添いの物件を見ましたが、これはダメでした。物件探しもデザインとして考える。

その後松本くんと打合せ。Sプロジェクトについて考えていることを全て話す。まあ飛ぶ気のないものは飛べないし飛ばせないよね。

ちまたは鈴木×松坂で盛り上がったようですが、それより圧倒的にUEFAチャンピオンズリーグの準々決勝でしょう。マンUの攻撃は破壊的に美しかったし、チェルシーは劇的だったし、リバプールは盤石でした。プレミア以外で唯一残ったのがミランというのも盛り上がりますな。僕の予想は決勝はマンU×チェルシーのプレミア頂上対決で!

日々新たに

ちょっと間が空いてしまいました。

我が家の猫(アビシニアン♂)がまた尿石症になってしまい(体質で時々なってしまいます)日曜日にいつもの獣医さんに看てもらったのですが、今回は少し重症で毎日通院することに。ちゃんと検査もしてもらった上に毎日時間をかけて丁寧な処置をしてもらっていたのですが、途中で悪化(?)ー大きな結石が尿道を塞いだ状態になっててしまい結果的に尿道(去勢してほんの気持ちしか残っていないペニスも)をカットする手術をしました。

正直言うと、状況の推移において本当にベストな処置をしてもらえたかどうかの疑問はあるけれど、それは獣医さんの問題なのか生命システムの分からなさなのかは分かりません。本当はできれば手術はしない方がいいに決まっています(感染症になりやすくなるので)。しばらく腎臓の治療も含めて入院ですが、帰って来たら一杯遊んで一杯好きなもの食べさせてやろう。

民主主義

都知事選、キャラは面白かったけど、肝心の選挙は面白くなかったですね。選挙活動にも出会わなかったですし、全然盛り上がりを感じなかった。

民主主義とは何なのか?古代ギリシアまでさかのぼって考えてみよう。

民主主義―古代と現代
M. フィンリー 柴田 平三郎
講談社 (2007/03/09)
売り上げランキング: 24159

郊外の社会学

OREXISというフレンチレストランのレセプションに行きました。偶然なのですが、古くからの友人宮下仁くんと先日のd-laboレセプションで知り合ったSTUDIO MAGICの大根さんの両者から案内が来ていました。OREXISのプロデュース&デザインをSTUDIO MAGICがやっています。レセプション仕様で通常のレイアウトではありませんでしたが、黒くて暗くて味覚に集中できそうな空間でした。

郊外の社会学―現代を生きる形
若林 幹夫
筑摩書房 (2007/03)
売り上げランキング: 7223

が真摯な論考で面白い。新書を中心に乱発されているキャッチーなコピーありきの郊外論とは全く違います。前半はそういう耳障りのいいマーケティング的な郊外論や広義のアーキテクチャーを想像さえできない建築家たちへの間接的な批判になっています。

 

ランドセル・ミーティング−ミュージアムの入学式へようこそ

ランドセル・ミーティング−ミュージアムの入学式へようこそのレセプションに行きました。「リニューアルした1階企画展示ゾーン(約1,520㎡)のオープンを記念し」という展示ゾーンはどーんと広くて使いやすそう。科学未来館も6周年で人間でいうと小学校に入学する年だから「ランドセル」。未来館の歴史、過去の主な展覧会のダイジェストの展示等が観れます。僕が印象に残っているのは「ロボットミーム展」(2001)、「時間旅行展—TIME ! TIME ! TIME !」(2003)等です。レセプションのオープニングでASIMOが走ったらしいのですがそれは見ることができず。d-laboでもお世話になった山元史朗くんに会って色々話す。山元くんは二人目のお子さんが2週間前に誕生したそうです。ロボット作るのはスゴいけど、赤ちゃん作るのもスゴいよね。おめでとうございます。

それにしても科学未来館は遠いですね。未来館miniでも創って出かけてもらいましょうか。

絶望的な

d-laboで北山創造研究所が主催するEnergy Link &が開かれました。d-laboのオープン記念として特別出張版でゲストは安藤忠雄氏。

ご周知の通り安藤さんは石原慎太郎のブレーンでもあるのですが、東京オリンピックの話は自身が聞く前に石原慎太郎が発表してしまったのだそうです。それから黒川さんのプランは「絶望的なプラン」と評していました。黒川さんは「ボクが知事になったら彼(安藤氏)を使うよ」と言ってるのですが。そんな話の流れで東京オリンピックの構想からいくつかのプロジェクトについて話して最後は建築・都市プロジェクトとは別の話として環境のことに触れておしまい。えーと、これはいいの?何か今日のトークはコミュニケーションを生み出したの?様々な困難と闘って実践してきている安藤さんってもっとハードコアな話があるんじゃないの?一体これは誰に向けての話なのだろうか?....いろんな?が浮かんでいたのですが、会は滞りなく終わりました。

安藤さんは表参道ヒルズ等の大型開発に携わる一方で「ひょうごグリーンネットワーク」や「瀬戸内オリーブ基金」等の実践もされています。僕は環境(いわゆるエコではなく生態)というものも広義のアーキテクチャーの一部であって建築や都市開発において決して分けては考えられないと思います。しかし、実際の建築や都市開発においては環境問題はいわゆるエコ=「うちはこんなに自然にいいこと考えてますよ」というような単なるPRやコピー的視点の延長でしか捉えられていません。安藤さんのような実践者であるならばそこに激しい葛藤があると思うのですが、安藤さんでさえも突破できない何かとは何だろうなどと期待していたのですがそういう深度の話には全くならず。安易な結論や予定調和的な収束は不要ですが、実践者として創作者としての生々しい葛藤を感じたかったです。

終了後、松岡さんにソニーの戸塚氏と細田氏を紹介される。細田氏はソニーコンセプトデザインスタジオの新しい責任者なのですが、ソニーコンセプトデザインスタジオは実はc-laboと呼ばれているそうで、「c-labo & d-laboで兄弟じゃないですか。じゃあ兄弟で一緒に面白いことやりましょう。」という話で盛り上がる。楽しい企てはどんどん仕掛けましょう。

abc六本木店によって水声通信no.16(2007年3月号)10+1No.46を買って帰る。水声通信はジョン・ケージ特集。渋谷くんと池上さんの対談が掲載されていてそれから読み始める。

アテネに

UEFAチャンピオンズリーグはいよいよ佳境で準々決勝が行われています。トーナメントってやっぱりこのくらい(ベスト8)が一番面白いですね。僕が最も愛するリーグ、プレミア勢はリバプールが第2戦に向けて圧倒的優位に立ちましたが、マンUとチェルシーはやや厳しい状況に。ルーニーとドログバの爆発に期待です。プレミア勢同士の決勝も見てみたいし、マンUかチェルシーに決勝でミランを粉砕してもらいたい気もします。98-99のマンU×バイエルンの決勝を超えるような興奮を見たいです。5月23日アテネに行きたいなー。

ヨーロッパだけではなくJリーグも面白いよ。今は本当にサッカーが好きな人たちに支えられているから。

サッカー批評 issue34―季刊 (34)

双葉社 (2007/03)
売り上げランキング: 38518

ちょっと地味ですが、執筆陣を始め真摯にサッカーを愛する人たちが作っている雑誌。インタビューも妥協なくついてくるので面白いです。今年こそ浦和にFIFAクラブワールドカップに出場してもらいたい。

構成論的創造

午前中はブレーンの取材。d-laboのウェブ・ディレクションについて。

お昼を挟んで、久々のd-labo全体会議。システムが動き出すと同時にフィードバック。このプロジェクトは構成論的な空間創造として安易な出口を決めずに創っていきます。スルガ銀行さんもそれを踏まえての運営を考えていますし、そうでないとd-laboは創っていくことができません。

気がついたら締め切りが迫っていたので、原稿に向かいましたが遅々として進まず。今回はテーマも既に決まって意欲も満々ですぐにでも書けるはずなのに...。まさに書きたいのに書けない「ライターズ・ブロック」です。

書きたがる脳 言語と創造性の科学
アリス・W・フラハティ 吉田 利子 茂木 健一郎
ランダムハウス講談社 (2006/02/03)
売り上げランキング: 13205

メタボリズム

都知事選が面白いですね。もはや常連の発明家ドクター中松から、政見放送後にYouTubeでも話題沸騰になっていた路上演奏家外山恒一、風水研究家(兼運勢デザイナー!?)内川久美子等、「一体何のコンテストなの?」と思ってしまう程多士済々な顔ぶれが揃いました。そんな中でやはり一番の注目は建築家黒川紀章です。

「メタボリズム」とは、来るべき社会の姿を、具体的に提案するグループの名称である。 われわれは、人間社会を、原子から大星雲にいたる宇宙の生成発展する一過程と考えているが、とくにメタボリズム(新陳代謝)という生物学上の用語を用いるのは、デザインや技術を、人間の生命力の外延と考えるからに他ならない。したがってわれわれは、歴史の新陳代謝を自然的に受け入れるのではなく、積極的に促進させようとするものである。
(メタボリズム・グループ 宣言書巻頭文より)

のメタボリズム創設メンバーの黒川紀章です。僕の大好きな本『アメリカ大都市の死と生』の翻訳者の黒川紀章です。そして、最近では国立新美術館の設計者の黒川紀章です。その黒川紀章が紋付袴に日本刀を持つに至る経緯については非常に興味深いところではありますが、それはまあ置いておきましょう。

共生新党を設立してメタボリズム以前から掲げていたという「共生の思想」を前面に押し出していますが、それよりもメタボリズムの4つのモメントの一つである「破壊」についてのプログラムが黒川氏の最も面白いところだと思います。都政に「破壊」についてのプログラムが組み込まれたらーというのは見てみたい気がする。じゃあ黒川氏でーというわけではありませんが、とりあえず有力だと見られている石原慎太郎の三選を阻止する可能性をあれこれ探ってしまいます。

次の日曜日はいよいよ投票日です。僕には選挙権がありませんが、持っている方は楽しんで有効に使いましょう。

Wii+ウィイレ+マドンナ>お花見

ご近所のBACHのお花見会に行く。夜になって風が強まり気温も下がっていたのでBACH&ユトレヒトの事務所で。目黒川沿いのビルなのでベランダから眼下に桜が広がっています。が、花見は少しだけで実はWii大会。Wii Sportsのボウリングやテニスやボクシングで大いに盛り上がる。特にボクシングは1ラウンドで息が切れるくらいの激闘。対戦している二人は完全に熱闘なのですが、その様子を後ろから見ていると二人の動きが異常に滑稽で大笑い。僕はボクシングで無惨にもKO負けをしたので「実は大学時代体育会ボクシング部だった」という事実は公表せずにふせておきました。それぞれのスポーツの代わりではなくユニークなゲームとして純粋に楽しめますね。Wii初体験でしたが本気で欲しくなりましたもの。Wiiでどっと疲れた後はマドンナのライブDVDに熱中。

マドンナ コンフェッションズ・ツアー・ライヴ
マドンナ
ワーナーミュージック・ジャパン (2007/03/07)
売り上げランキング: 79

あまりにもマドンナが麗しくて「マドンナにプレゼンして一緒に仕事する!」等訳のわからぬことを宣ったり。BACH幅さんなんて「ダンサーになりたい」って言ってました。確かにダンサーも素晴らしい。

それから夜も更けて少し人数が減ったところで本来メインイベントのはずだったBACH杯(ウィイレ)開始。参加者は僕を含めて4人。軽い遊び気分で参加したのですが、他の常連組はとんでもない猛者たちでした。というより僕一人J2にも程遠い地域リーグって感じで、もちろん完敗。決勝のマンU by 幅さん×バルサ by 尾原さん(SOUP DESIGN)の試合なんてテクニック、戦略共に高度だし、試合展開も劇的(バルサ by 尾原さんの大逆転!)で本当にチャンピオンズリーグ決勝を見ているようでした。幅さん手作りのBACH杯が持って行かれ幅さん本気で悔しがっていました。せめてJ2レベルに上がれるよう秘密特訓しなきゃ。

一時激しい雨も降っていましたが解散する頃には上がり、あれ程あふれていた人もほとんどいなくなり、寒いのにも関わらず何だか生温く感じる風の中ふらふらと歩いて帰る。戻るととても嬉しいお知らせがメールで届いていた。