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Street View

「これできるといいね」ということを実際にサービスとして提供できるというのは思っている以上にすごいことです。

http://maps.google.com/help/maps/streetview/index.html

日本版も早く出るといいですね。d-laboのatlasでもぜひ使いたい。Googleさん技術を使いやすいサービスとして提供するのは素晴らしいのですが、使用許諾とかの対応が遅過ぎる。というよりレスなしーってありえないでしょ。その辺りはまだ全然オーガナイズされていません。

延長された表現型

d-laboのほぼ定例でミッドタウンへ。完全にミッドタウン=d-laboになっています。これだけミッドタウンに来ていながら、実は未だにサントリー美術館にも21_21 DESIGN SIGHTにも入ってはいないのです。近いうちにーきっと。

神谷町のnotosでさやかさんとアニキこと廣澤さんと打合せ。いくつかの異なる件の打合せ。それぞれスケールもレイヤーも状況も全く違いますし、まだ未確定な部分が多いですがそれぞれに面白い。プロジェクトを進める相手とのコミットメントを「創る」ためのプロセスに取り込むのはなかなか難しいです。

あるプロジェクトで「動く身体と環境の境界」について考えていて、これを改めて見ました。
http://www.isi.imi.i.u-tokyo.ac.jp/oldpage/projects/humanoid/humanoid_html/humanoid_Research-j.html
(動画有り)
「延長された表現型」とは道具等の形あるモノだけではなく運動も含むということを再認識。

生物がつくる〈体外〉構造―延長された表現型の生理学
J.スコット・ターナー 滋賀 陽子
みすず書房 (2007/02)
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延長された表現型―自然淘汰の単位としての遺伝子
日高 敏隆 遠藤 知二 遠藤 彰 リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店 (1987/07)
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志向性

また雨の中反町へ。DIVA+の打合せ。今日は先日のプレゼンに基づいて方向性の確認やクライアントの岩崎さんからの疑問や要望等々についてのディスカッション。プレゼンと追加の情報によって「内部空間を建築から切り離して外部環境へと接続する」という核の部分は共有できたので、その後の話しは非常に建設的、発展的な話しになりました。

その後、白金のrhizomatiksのオフィスへ北山創造研究所の松岡さんとrhizomatiks千葉さんと打合せ。ようやくd-laboのwebがフル装備になります。もうすぐです。実は気づかれないところで地道にヴァージョンアップはしているのですが。打合せ後千葉さんとweb空間の可能性と不可能性についてしばらく話す。確かに志向性をどう扱うかというのは大きな問題です。テクノロジーは透明になるのではなく存在を意識させないのがいいーのか?考えることはまだまだありそうです。

d-log.001後記

北田暁大×東浩紀トークセッション『d-laboから考える-僕らは都市に夢を見るか』が開かれました。トークの背景でささやかに動かしていたatlasがフリーズする等のアクシデントもあったりして僕たち運営側のぎこちなさが出てしまいました。すみません、みなさま。トークの内容は「二人の社会全体の引き受け方の相違と同意」や「遊歩の視点から車の視点へ」の話し等東京から考えるからの発展型として貴重なお話を聴くことができて大変面白かったのですが、参加者のみなさんはどう思われたのだろう。

今回来ることができなかったみなさん、d-log.はd-laboのハイパーライブラリーで見る(聴く)ことができるようになります。近日公開予定ーしばらくお待ちください。それから僕の構想ではお二人にはまた別の方との組み合わせ、別のテーマ、別のフォームでd-log.に再登場していただきたいと思っています。

終了後、北田さん、東さんとスルガ銀行のみなさんで近くのイタリアンで打ち上げ。いつもながらスルガ銀行さんのセッティングされる席は食べ物が(お酒も)美味しい。もりもりいただきながら大いに盛り上がる。打ち上げ時のアフタートークはd-log.後記としてライブラリーで公開されたらいいのに(絶対ムリだろうなーw)。

打ち上げも終わり北田さん、スルガ銀行のみなさんが帰られた後、東さんと共にATAKの渋谷慶一郎くん&マリアと合流。東さんと渋谷くんは古い友人でよく一緒に暴れていたwらしい。そういうかつてのバカ話しをしていたのですがそれが面白過ぎて爆笑だらけ。たった4人のテーブルがまるでたちの悪い酔っぱらいの団体ぐらいにうるさかった、と思う。気がついたらam4:30だった。明るくなった六本木で解散。僕は青山ブックセンター六本木店に立ち寄ってSelf-Reference ENGINE買って帰る。


再現ならず

2年前の再現とはなりませんでした。

http://jp.uefa.com/competitions/ucl/fixturesresults/round=2361/match=300099/report=rp.html

展開というかミランの試合運びが全く違いましたね。そもそも両チームとも選手がかなり入れ替わっているので2年前との連続性はメンタルな部分が大きかった。そうなると当然ながら前回負けている方が強いよね。リヴァプールは魅力的なチームではあるけれど常勝チームのメンタリティを持っているわけではない。常勝チームのメンタリティを持っているチームなんて今は存在しませんが。ジャーメイン・ペナントはまだイングランド代表に呼ばれないのかな。天才少年(もう少年じゃないか)そろそろThree Lionsで見たい。

工学化

に掲載されている東浩紀さんと仲俣暁生さんの対談「工学化する都市・生・文化」を読む。これは東京から考えるのサブテキストとして今週のトークセッションに参加される方にとって必須では。東さんの言いたかったことは生々しく、いや切々と浮かびあがっています。仲俣さんの北田さんへの同意は微妙に重なっていないと思いますが、それによってこの対談には出ていない北田さんの言っていたことも分かりやすくなっています。

新潮のこの号は他にも佐々木敦さんのプチ佐藤友哉論「ニッポンの小説(家)の誕生」等読めるテキストがいくつか。これを読んだからというわけではなく、佐藤友哉の1000の小説とバックベアードは既に購入して自宅のテーブルの上に最上位で積んであります。

環境型?

意匠を創っているわけではない。印象を創っているわけでもない。現象を創っているのです。都市とか建築とかインテリアとかプロダクトとかネットワークとか情報とかの区分や対比なんてどうでもいいよ。もう本当に、ねぇ。

それにしてもカフェとかでこの時期にも関わらずブランケットが置いてあって、それを使わずにはいられないくらいに冷房がかかっているというのはどういうことなんだろう。しかもエントランス全開(オープン)だったりする。新手の環境型インスタレーションか?ーというくらい狂っている。

申込受付終了しました

ATAKのマリアと共に西麻布のCALM & PUNK GALLERYへ。GASの西野さんや元Signのエースでrhizomatiksメンバーでもあるせっちゃん(黒瀧節也さん、今日初めて名字を知りましたw)らと打合せ。せっちゃんがこれから始めようとしている企てのオリエン的なお話。あちらこちらにユニークで開けたコミュニケーションが生まれていくのはいい状態ですね。もちろんおもしろい話ならどんどん参加したいと思います。ここでもUTのパッケージが話題に。西野さんは本気で怒ったらしい。

神谷町に移動してnotosでさやかさんと打合せ。まだやることが決まったわけではないプロジェクトですが、個人的に今最も取り組みたい課題に合致するのでついつい熱が入る。not'(正体不明?!)として初めて取り組むプロジェクトになります。

それから、ミッドタウンのd-laboにて打合せ。北田暁大さんと東浩紀さんとスルガ銀行の若田部さん、山本さんとd-log.001について。主に「d-laboとは」という話だったのですが、雑談的に話しているうちに東京から考えると来週のトークセッションを繋ぐような話になったりしてとてもおもしろかったです。打合せ終了後北田さん東さんと三人でもつ鍋を食べながら話す。内容はここではとても書けない切ないお話。それにしても二人の掛け合いが漫談のようでずっと笑っていました。(いや、笑ってはいけない話なんですけどね...)来週のトークセッションも本当に楽しみです。

トークセッションの参加申込の受付は終了したようです。
http://www.d-labo-midtown.com/schedule/index.html
申込いただいたみなさまありがとうございます。そして、間に合わなかったみなさますみません。d-log.は後日ハイパーライブラリーでアーカイブされてd-labo内で見ることができるようになります。またお知らせしますのでぜひd-laboに足を運んでください。

物理的にありえない

DIVA+プロジェクトのファーストプレゼン。反町に着いた時にはどしゃ降り状態でしたが、プレゼンを始め出すと同時に晴れて来ました。今回は狭い空間からできるだけ壁等の建築的エレメントを消すために光を使います。そしてそれがさりげなく「写真を撮る」ためのファンクションになるようなことを提案。後は通りの状況と空間の繋がりのなさを佇まいとして現すこと等。クライアントの岩崎さんは大変喜んでくれていました。その後、解体撤去が進む現場に行き空間の中でシミュレーション。

終了後六本木に向かい、d-laboの打合せ。ハイパーライブラリーは増々充実していきそう。

プレゼンの準備等でテレビで見れませんでしたが、U-22日本×香港での本田圭祐のFKは凄い。物理的にありえない球筋でしょ。
http://youtube.com/watch?v=yDbX8I202VU

GOODBYE PRIVACY

翌日に控えた横浜反町のプロジェクトDIVA+のプレゼンに向けての創作。途中、久しぶりにDGN+rhizomatiks+mattが集まってd-laboの打合せ。コンテンツの一部ヴァージョンアップとアーカイブについて。まだまだやろうとしていてできていないこともあるのでその辺りについても考え話す。最初に線や枠を決めて創って動かすのではなく、動かしながら考えて創るーということが社会システムの動力となるように、創る。

ARS ELECTRONICAの今年のテーマは「GOODBYE PRIVACY」だそうです。今の状況を「GOODBYE PRIVACY」と言うならGOODBYEじゃない状況というのは近代以降あったのだろうか。

オブ・ザ・ベースボール

横浜反町の現場へ。解体工事が始まったのです。元々古いRCのビルに後から木造で増築してあったのですが、壊してみるとその木造部は本当に物置小屋レベルです。

解体はまだ途中ですが現場環境を観察すればする程課題は多くなります。まあ、前向きな課題が多いのはわくわくしちゃいますが。

一度戻ってから、トランジット木村さん、中村さん(社長の中村くんとは別の中村さん)と共に御成門の某社で打合せ。トランジットさんの活動領域は増々拡張しているようです。すごいよ中村くん。

文学界2007年06月号を購入。池上さん大推薦、円城塔の「オブ・ザ・ベースボール」が掲載されているので。早川Jコレクションより刊行予定の「Self-Reference ENGINE」も待ち遠しい。

北田暁大さん×東浩紀さんトークセッション受付開始

先日お知らせしました、5月24日に開催する北田暁大さんと東浩紀さんのトークセッション「d-laboから考えるー僕らは都市に夢を見るか」の申込受付が開始されました。(入場は無料ですが事前申込が必要です)
http://www.d-labo-midtown.com/schedule/index.html
から「セッションへの申込はこちら」をクリックしてください。申込フォームにリンクします。席数に限りがありますのでぜひお早めに申込ください。

このプログラムは単なるイベントではなくd-laboの環境創作=デザインの実践として行われます。

そろそろ動きたい

d-laboの改修等の全体打合せ。状態としてのゆらぎとオペレーション上の不安定さを見極めてまたフィードバック。そのゆらぎの中から新しい環境は日々創られていきます。

その後、セミトラの田中くん、菅井くんと合流して虎ノ門で打合せ。このプロジェクトがもし進むことになればセミトラと一緒にやるのは久しぶりになります。まだ不確定要素が多過ぎてどうなるのかは分かりませんが。

田中くんたちはなぜか「神保町に住みたい」と言っていた。僕は神保町に住んだりしたら本がますます増えて本に埋もれて圧死してしまうかもしれないのでそれはいやだな。そういえば中目黒に住み始めてもう10年近く経つ。同じ街でこんなに長く暮らしたのは実家以外では初めて。かつてはほとんど初回の更新時には引っ越していました。今の僕にとっては中目黒はとても楽な街だけど、そろそろ動きたいという気持ちが起こりつつあります。住まう場所を探すという観点でいろいろな街を観るのはまた楽しい。

圧死に近づくべくamazonから重量級の本が届く。

クリティカル・パス 新装版―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命
R.バックミンスター・フラー 梶川 泰司
白揚社 (2007/04)
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旧版を読んでいなかったののでこの新装版を機に読んでみようと。ま、ゆっくりと進めます。

久々に秋葉原の『akiba 1LDK』でDice-K氏と打合せ。『akiba 1LDK』はまさに終わりなきプロジェクトという感じで少しずつ地道に何かが進んでいます。なので気がついたら写真も動画も撮っていない。当面の改修工事が終わったら逢坂くんに撮ってもらおう。Dice-K氏とはd-laboのプログラムd-log.でも一つ企画を立ち上げようと考えています。

打合せ後、久々の秋葉原だったのでアニメイトに行ったりラジオセンターをのぞいたり。ラジオセンターではレーザー距離計を探したのですが気に入ったものが見つからず。もっと持ち歩くガジェットとしての魅力がほしいですね。大きさの問題もある。

秋葉原の魅力は電器部品、PC、オタクカルチャー等が地層のように積層するのではなく襞に折り畳まれるように顕在/潜在しているところだと思う。というようなことを先日送られて来たNEO2のインタビューの中でも言ったはずなのにそんなところはばさっとカットされてダラダラでグダグダなところだけが残っていました...。ATAKの渋谷くん&mariaも登場するNEO2は日本でも買えるそうです。
http://www.mdn.co.jp/content/view/350/78/

西葛西へ

あるプロジェクトのためのリサーチで西葛西へ。西葛西駅で降りるのは初めて。隣の南砂町にはたなべ書店というハヤカワSFをはじめとする文庫の大変充実した古本屋があり、何度か行ったことがあります。東京の東と西という言い方をしますが、初めて来てちょっと歩いたぐらいではその違いはあまり感じられず。東京の東にも西にもその他都心近郊でも普通に見かける郊外の姿。

東京から考えるにも出てきた「ヴァーチャルなエスニック・タウン」は当然ながら歩いて、そして観ても感じられることはありませんでした。インド料理店カルカッタでランチを食べましたが、お客さんもほとんどが近隣の会社員でした。夜とか週末はまた様子が違うのでしょう。

具体的なある場所とその周辺を特に観察してから恵比寿へ。ura.というカフェ(mattがパーフェクトルームだった時代に頻繁に行っていました。懐かしいー。)で廣澤さん、梅澤さんと打合せ。西葛西を歩いて、そして帰りの電車内で考えたアイデアについて話す。これが進むことになったらすごく面白いぞ。面白過ぎるのでもっともっと考える。

「空間探訪」

朝からスルガ銀行山本さん、北山創造研究所の北山晋さんらとd-laboの取材。雑誌販促会議の「空間探訪」という連載企画。以前Sign外苑前でも取材されたことのある企画です。d-laboはオープンしてから1ヶ月以上過ぎましたが、プロジェクトは動いているので取材されて話すことも刻々と変わっています。

一度mattに戻っていくつかの書類を作ったりした後、またd-laboへ。今度はd-laboの今後の展開、特に実践プログラム『d-log.』(d-laboの記録、ダイアローグ)についての打合せ。先のエントリーに書いたように第一回目(北田暁大氏+東浩紀氏のトークセッション)は決まりましたが、その先の展開について及びアウトプットについて話し合う。データベースとセグメントの動的構成を考える

d-laboから考えるー僕らは都市に夢を見るか

d-laboの実践プログラム、d-log.がスタートします。
第一回目は北田暁大氏と東浩紀氏を招いてのトークセッションとなります。

information-

d-log. 001
2007年5月24日(木)19:00〜21:00

テーマ:
「d-laboから考えるー僕らは都市に夢を見るか」

ゲスト:
北田暁大(きただ・あきひろ)
1971年生。東京大学大学院情報学環准教授。専攻は理論社会学、メディア史。著書に『広告都市・東京』、『責任と正義』、『<意味>への抗い』、『嗤う日本のナショナリズム』、『東京から考える』(東浩紀との共著)など多数。

東浩紀(あずま・ひろき)
1971年生。批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授。著書に『存在論的、郵便的』(サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『ゲーム的リアリズムの誕生』、『東京から考える』(北田暁大との共著)など多数。

場所:
d-labo(ミッドタウンタワー7F)

申込方法:
入場無料ですが事前申込(webサイト及びd-laboで用紙にて/先着順)が必要
申込は来週前半より受付開始予定
正式な告知及び申込受付については追ってお知らせします

東さんのブログでも告知されています。みなさんお楽しみに。

SFってー

GWだからと言ってどこか遠くに行くわけではなく、ただ散策に出かけたり、読書したり、DVD観る時間が普段より少し多くなるだけです。今日は雨だったので外には出かけず、短めの原稿を仕上げたり、反町のプロジェクトのフレームについて考えてはいじってみたり。

夕方から時をかける少女雲のむこう、約束の場所のDVDを続けてみる。さらに食事をはさんでから

預言者ピッピ 1 (1)
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地下沢 中也
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を読む。いずれも「SFって素晴らしい!」って言える作品。堪能しました。

机のなかみ

テアトル新宿のレイトショーで机のなかみを見る。まばらな観客の中で男性のお独りさまの割合が異様に高くて不思議に思っていましたが、なるほどーその筋の方が見たら完璧なその筋の映画ですね。主演の鈴木美生のことは僕は全く知りませんでしたが「ポスト宮崎あおい」と言われているそうです。僕は断然宮崎あおい派ですw

多視点のスイッチというのは新しい手法ではありませんが、その使い方そして重ね合わせてからの描き方がなかなか面白い。コミュニケーションの残酷さを見事に描いています。全く期待していませんでしたがとても楽しめる映画でした。鑑賞者の視点も(用意されているわけではありませんが)いくつも見出せます。監督は塚本晋也作品で照明をやっていたという吉田恵輔。レイトショーでは少しもったいない気がする。

書店は透明になるべきか

ちょっと用事があって渋谷へ行ったのですがやはり凄まじい人の波。憲法記念日ということでハチ公付近でやっていた右翼の街宣の言葉がなぜかこの街にはまっているように感じる。用事をすませてbunkamuraのドゥマゴで軽く食べながらお仕事。ここの「ハムとチーズのオムレツ」は絶品です。久しぶりにのぞいたブックショップは何だか棚が死んでいるようで寂しかった。

そういえば先日ブックファースト渋谷店が閉店するというニュースがありました。
http://www.shibukei.com/headline/4261/index.html
正確に言うと元旭屋書店渋谷店に縮小して移転なのですが、変わりに新宿に1000坪超の「新旗艦店」をオープンさせるそうです。元々ブックファースト渋谷店はハコの大きさの割に棚に迫力(絶対量)がないとか編集に独自性がないとかあまり好きではない書店だったのですが、渋谷の他の中規模書店が全てここ数年で閉店したため他がなくてブックファーストに行くという状況でした。新宿は紀伊国屋が二店舗あって、ジュンク堂もリニューアルして増床して、ブックファーストもルミネの中に二店舗あり、さらに巨大なブックファーストが出店する意味があるのでしょうか。まあ、その規模の出店であればかなりの綿密な戦略を練った上だとは思いますが。ブックファーストは今のルミネ店が規模・ターゲット共に適していると思います。

TSUTAYAや青山ブックセンターHMV渋谷店のように渋谷の特性の中からターゲットを創出している書店もいいのですが、やっぱり圧倒的な棚と編集力で偶然の出会いを提供してくれるアーカイブ型書店もほしいです。

再戦

愛猫ネネムの体調がなかなか完治せず。薬を飲ませられずまた血尿が出たため朝から病院へ。注射と点滴をしてもらった上で薬を飲ませるための秘密兵器をもらって帰る。これで飲んでくれて快方に向かえばいいのですが。

夕方、アートディレクターの山野英之さんがmattに来訪されました。山野さんとはいつもBACH幅さんの宴会でお会いしていていつもバカ話で盛り上がっているのですが、今日はしらふで(といってもアルコールアレルギーの僕はいつだってしらふなのですが)山野さんの作品等を見せてもらいました。山野さんはプチグラのHot Drinks around the World 世界のホットドリンクや渡部千春さんのこれ、誰がデザインしたの?等のブックデザインからCDのジャケットや企業のコンセプトブックまで幅広く楽しい仕事をされています。話していて面白い人の作品はやはり面白いですね。

横浜反町のプロジェクトは正式に物件も決まり、本格創作開始です。文字通りのフレーム+入れ替え可能なfun.パネルの組み合わせ等々。限られた条件の中で徹底的に考える。

マンU、チャンピオンズリーグ準決勝惨敗ー。前日チェルシーも敗退して、決勝は何と2年前の再戦リバプール×ミラン!これはこれで楽しみです。断然リバプールを応援しますよ。

粘菌

amazonからこれが届きました。

粘菌―驚くべき生命力の謎
松本 淳 伊沢 正名
誠文堂新光社 (2007/04)
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仕事の合間に熱中。ススホコリやホネホコリ等妖しくて魅力的な粘菌の写真がたくさん。僕が粘菌という言葉を知ったのはマンガ版風の谷のナウシカで、その後中沢新一経由で南方熊楠コレクション〈5〉森の思想を読んだりしました。で、実際に粘菌を山に探しに行って見つけた時に「これって子どもの時に探検ごっこで落葉の下とかでよく見たやつだ。当時は何だか分からなかったけど。」って気づいたり。

原初的生物としての面白さは南方熊楠の時代からですが、今では「粘菌回路」としてロボットを制御したり、「粘菌に学んだ変幻自在のロボット」が作られたり、粘菌への探究は尽きることがありません。脳を持たない粘菌の環境への巧みな対応を考えると現状の脳科学という言葉自体が間違っているのではと思う。生物(ヒト)と生態学的環境を考える僕たちにとっても興味が尽きない生物です。

暑い/熱い

暑い一日でしたね。品川の某ホテルラウンジにて打合せ。GWなのですね。品川あたりでもすごい人の数でした。

観察するー形式として現れたものを捉えるのではなく生成の中に自身を置いて知覚し運動し自身を作り変えるーことについて考える。デザインするということは観察するということの一種だと思う。

帰りにアトレ恵比寿の有隣堂によってヒトと機械のあいだ―ヒト化する機械と機械化するヒトチェルノブイリの森―事故後20年の自然誌日本沈没 6を購入。日本沈没は自然現象の描写からだんだん社会問題に軸が変わってきました。前者の方が個人的には面白かったのですが、目を背けることができない迫力がある。熱い。