天秤にかける
柏崎刈羽原発のIAEA調査団受け入れが正式に決まったというニュース。
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY200707230597.html?ref=rss
新潟中越沖地震による柏崎刈羽原発の水漏れ&火災事故の発覚以降(注:いずれも超長文)
原発がどんなものか知ってほしい(全)
Re:原発がどんなものか知ってほしい
等にアクセスが集まっていたようです。
原発に関しては考えれば考えるほど簡単に賛成/反対って言えないという何とも煮え切らないもじもじくん状態です。よく「リスクとベネフィットを厳密に天秤にかけてみるー」という話になりますが、何にとってのリスクとベネフィットなのかというところも厳密に考える必要があると思います。例えばジェームズ・ラブロックが天秤にかけるのは「生物も非生物も含めた総合システムとしてのガイア」にとってのリスクとベネフィットであり、ある原発反対派の人々にとっては「われわれ」にとってのリスクとベネフィットだったりします。その際の「われわれ」の範囲も人によって大きく違うでしょう。そういうことで社会としての議論にはなかなかなりにくく、結局は直接関係する人々のパワーバランスで原発行政&経済は進んでいくというのが実情です。本来原発は開発する/しないを先に決定してから進めるのではなくソーシャルデザインとして一から取り組んでいく必要があると思います。