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スコット・ロス

もうすっかりあきらめかけていたヘンデル:8つの組曲が@TOWER.JPで在庫が確保できたとメールがあり本日届きました。やたー。

最近マンガ(単行本)読みのペースが特にすごいです。

もやしもん(一気読み)
へうげもの(一気読み)
イキガミ (一気読み)
CLAYMORE(一気読み)
掃除当番―武富健治作品集
屋根の上の魔女―武富健治作品集 (CR COMICS DX)
BIOMEGA 3
船を建てる 上
等々....

必然的に寝る時間がなくなるこの頃です。

ジンジンジン

d-log.004「d-labo読書部はじまります(仮)」を開催しました。今回は後半半分をオフ会的な歓談会にしようと思っていたので30名くらいの予定でいて、月曜日の段階ではまだ電話申込が十数人ということだったので心配していましたが、ふたをあけてみてびっくりー60名くらいの本好きなみなさんが集まりました。

前半は僕が進行役で中村文則さんと幅允孝さんのトーク。

時間が短かったこともありますが進行役の僕の突っ込みが足らず二人の面白さを充分には引き出せなかったなー。僕としては「本」と言った時に彼らの中でそれぞれ無意識に持っているフレーム(領域)とその外を考えることで本のこれからーといった話しができればと思ったのですが上手く伝えられず。でも、短いやりとりながら中村さんの作品からは見えないキャラの一端は伺えたような気はします。あーそれからデザイナーとかディレクターって決してカッコいいものではありませんから。もしそう見える部分があるとしたらそれはデザインとは全く関係ない衣裳ですよ、衣裳。僕はそんな衣裳には興味がないので。

後半は中村さんの好きなジンやジュースを片手に歓談会、でしたがやはり人数が多くてみなさんとお話しすることができず。特に中村さんや幅さんとお話したかったけどできなかったという方はいらっしゃったと思います。すみませんでした。某企業の図書館関係者の方とのお話が興味深かった。発展するといいのですが。

終了後は出演者のみなさんや関係者、友人ら総勢十数名でchinese cafe Eightで打ち上げ。賑やかにお腹一杯食べて満足。

来てくださったみなさん、関わったみなさんに感謝。本当にありがとうございました。d-labo読書部は今後も続ける予定ですのでまた次回も宜しくお願いします。

ケンチク=ケータイ

中目黒駅周辺も目黒川沿いもドカドカと新しいビルが建っています。中目黒に限らず都心は相変わらずタワーマンションやら大型複合施設やらの開発が続々と進んでいます。最近は地方都市にも40階を超えるタワーマンションができているそうです。

それらのできあがったビルとこちらもシーズンごとに続々と出る携帯電話のデザインがとても似通って見えます。というより同じに見える。ほとんどがまったく開発・製造の構造とコストマネジメントの効率化とマーケティング戦略というどこにも繋がらない非コミュニケーションによって生み出される。結果としてできるものに本質的な差はなくあるのは纏う衣装(意匠)の表層的な違いのみ。両者とも時々強烈な衣装性をマーケティング的に打ち出しりはしますがそこで打ち出されるのはデザインと機能を二項対比(部分として分けられたもの)で考える前提でのデザインのみ。もちろんそれを僕はデザインだとは思いませんし、そこで機能だと考えられているものも機能でも何でもありません。還元論のもたらしている問題は何も哲学や科学の中だけではなく創るという場所でも非常に重くかつミクロなレベルまでのしかかっています。

そんな中で実環境において模擬ではなく創る-シミュレーションをどんどん起こそうと思っているのですが...うーん、チームとして絶対的にスキルが足りない。mattの緊急な課題。

d-laboでの打合せの帰りに青山ブックセンター六本木店に立ち寄る。

FICTION ZERO/NARRATIVE ZERO
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古川日出男/東浩紀/小島アジコ 講談社文芸X出版部
講談社 (2007/08/02)
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を購入。インコミのデイヴィッド・リンチのインタヴューと佐々木敦さんの「MAXIMAL MUSIC」が楽しみ。

シマダス

8/29のd-log.004「d-labo読書部はじまります(仮)」ですが「電話受付が面倒くさい」「申込なんているの?」等の理由でまだ申込手続きをしていない方、このエントリーへのコメントかメールで僕へ直接ご連絡ください。連絡いただければ後はこちらで済ませますので。行くつもりがなかった方、興味なかった方も予定変更でどうぞ。

少し前の渋谷くんのブログでも書いてありましたが青山ブックセンターHMV渋谷店はもうすぐ閉店なのですね。確かにこのゆったり感で続けるのはしんどいのでしょうねー。それにしても開店してから閉店までがあまりにも早過ぎ。もう少し創意工夫できなかったのでしょうか>ABCさん

日本の島ガイド シマダス
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を購入。d-laboのライブラリー蔵書分でパラパラ見ていましたが、やはり本は買って持たないとだめですね。

ブラック・アトランティック

d-laboで毛利嘉孝さんと打合せ。友人のクララこと倉重くんが毛利さんのゼミ出身で今回紹介してもらいました。

毛利さんは東京芸術大学大学院音楽研究科准教授であると同時にアートインスティチュート北九州のディレクターとして北九州国際ビエンナーレに関わったりしています。主な著作は文化=政治ポピュラー音楽と資本主義等があり、ポール・ギルロイのこれ↓も翻訳(共訳)されています。

ブラック・アトランティック―近代性と二重意識
ポール ギルロイ Paul Gilroy 上野 俊哉 鈴木 慎一郎 毛利 嘉孝
月曜社 (2006/09)
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とても気さくな方で、ちょうどいたd-laboのみなさんにもその場で紹介して早速d-labo研究会をしてもらうことになりました。とくに”関係性”についてのお話をいろいろできればと思っています。

夜はCLASKAで開かれたARICAというフアッション系e-コマースサイトの立ち上げパーティへ。トランジットの中村くんがブランディングをやっていたり、廣澤さんやさやかもこのプロジェクトに関わっていたりします。やや遅めに行ったため話題になっていた鮪の解体ショーは見ることはできず。でも、お寿司や天ぷらはしっかりいただいて帰りました。

缶のコーヒー

来週の『d-labo読書部はじまります(仮)』に向けて今日は打合せ、というより顔合わせ。中村文則さんとは初対面。少しシャイながらナチュラルでとても楽しい人でした。幅さんも含めて三人共本が好き→マンガが好き→ワンピースが好きでまたワンピース話しで熱く盛り上がる。本番では出ないように気をつけます。で反復される「缶のコーヒー」が気になっていて聞いてみたのですが特に意味はないそうです。反復と言えば幅さんが話していた北京のリアル・グルスキーはぜひ見てみたい。

シグルイ 9 (9) (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫 山口 貴由
秋田書店 (2007/08/21)

出ましたが、今回はスプラッターに偏り過ぎで少し緊張感が緩んだかな。まあ本番はこれからですから。

Googleマップを貼る

とてもささやかなお知らせ。
profile〜accessにGoogleマップ貼りました。小さいようでとても機能的。geo開発は僕の考える空間デザインに含まれています。創造中。

information_d-log.004

d-log.004の申込受付(無料です)がようやく始まりました。本来は申込サイトからなのですが、何だか訳の分からない理由によって当面は電話での受付になります。お手数おかけしますが、妹系アイドル声優級の受付嬢を用意していますのでwどしどし電話してください。最新の「LEGGO 本のある生活」に出ているtakramの田川欣哉さん(→昨日のエントリー参照)も遊びにくるそうです。

受付電話番号/d-labo : 03-5411-2363


information-
d-log.004 d-labo × cafegroove共同企画
『d-labo読書部はじまります(仮)』ー「LEGGO 本のある生活」

cafegrooveのサイトVAGANCEのコンテンツLEGGO 本のある生活のサロン/オフ会イベント=d-labo読書部がはじまります。美味しいお酒やソフトドリンク片手に大好きな本をきっかけに色んなこと話しましょう。

日時
2007年8月29日(水)19:00〜21:00
< 受付開始 18:45〜 / スタート 19:00 〜 >

場所
d-labo(ミッドタウンタワー7F)

ゲスト
中村文則(なかむら・ふみのり)
小説家。
愛知県東海市生まれ。福島大学行政社会学部応用社会学科卒業後、作家になるまでフリーターを続ける。2002年に『銃』で第34回新潮新人賞を受賞してデビュー、芥川賞候補となる。2004年に『遮光』で第26回野間文芸新人賞を受賞。2005年、『土の中の子供』で第133回芥川賞を受賞。芥川賞受賞後となるはじめての長篇小説『最後の命』が2007年6月11日に発売された。

幅 允孝(はば・よしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。TSUTAYA TOKYO ROPPONGIやLOVELESS、CIBONE、国立新美術館のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」などにおける本のディレク ションを行う。その他編集、執筆、企画、ディストリビューションな ど、本をツールに幅広い分野で活動中。東京ミッドタウン/スルガ銀行 のハイパーライブラリー「d-labo」のディレクションや、フラ ワーアーティスト東信のプライベートギャラリー[AMPG]のための 冊子『AMPP』の制作も行っている。
www.bach-inc.com

ホスト
李 明喜(り・みょんひ)
mattキャプテン。空間デザイナー、ディレクター。cafegrooveのサイトVAGANCEのコンテンツ「LEGGO 本のある生活」で案内人として本のある空間・人を訪ね歩く。d-laboではディレクション&デザインを担当。
www.mattoct.jp

「“本箱システム”は人生の縮図」

僕が案内役をやっているLEGGO 本のある生活の第三回目の前半がアップされました。

takram・田川欣哉〜必然だった“本箱システム”は人生の縮図

テキストからはあまり伝わらないかもしれませんが、相当楽しかったです、これ。”アーカイブ”について、田川さんと考え方は共有できる部分が多かったのですが、実践は全く違いました。田川さんの実践(生きることそのもの)面白いですからぜひ読んでみてください。

NOKIA N73すごくいいです。今頃何言ってるのーと言われそうですが、初めてケータイを積極的にいじっています。NOKIA S60という携帯用に開発されたOSを搭載しているのですが、それが何より秀逸。「パソコンみたい」ともちょっと違ってあくまでもケータイとしてUIも含めて本当によくできています。それに比べて日本のデザインケータイってデザインとは言えないよね。

東京の夏

これは狂気。

http://www.youtube.com/watch?v=inA-36YRV0Y
http://www.kilian-nakamura.com/blog-english/index.php/tokyo-summerland-wave-pool-manages-to-fit-in-some-water/

この中でおしっこしている子供は何人くらいいるのだろう...。久々に恐怖を感じる映像でした。

ハードコア

d-laboの研究会が始まりました。これはd-laboワーキングチームが外部の方を招いて行なうブレインストーミング&リサーチです。個人的にはハードコアにいきたいですね。

第一回目の招待者は渋谷区議会議員のハセベケン(長谷部健)さん。ハセベケンさんは区議会議員として様々な個人や団体と協力してシブヤの街ブランディングのための数々の実践を行なうと共に、その延長の中でグリーンバード代表として「街をキレイにする」ネットワークを広げたり、シブヤ大学という新しい形の市民大学を設立したりしています。

僕は今日始めてお会いしたのですが、対人コミュニケーション能力の高さと驚異的なフットワークの軽さにちょっと圧倒されました。しかもハセベさんスーパー・クール・ビズ!で今日も半パンで来ていました。ハセベさんのような方が行政の側の人間として動いていることの意味は極めて大きい。本人も言っていましたが、相当な苦労をされているのでしょうが。一つに依ることなく拡散的に起こしていくというのは改めて肝要であると。簡単ではないけれど。

ハードコアに迫れたかは分かりませんが、とても楽しく有意義な時間だったと思います。ハセベさんありがとう。

そうそう、ついに携帯換えました。長い(約9年!)au生活からsoftbankへ。端末はNOKIA N73。発売されてもうしばらく経つのですが、散々考えて全てのキャリアの端末を見て今持ちたいと思える端末がこれしかなかった。キー操作等慣れるまで少しかかりそうですが、手に収まるホールド感やカメラ機能のスライド等なかなか触って気持ちいい。せっかくなのでスマートフォンとしての機能も充分に使いたいと思います。と久しぶりにガジェット買ってウキウキしていたら何とフリーズ。携帯でフリーズなんて初めて。webで調べたらNOKIA端末は頻繁にあるらしい...愛せそうです。

踊れ

DIVA+のオープン。DIVAの岩崎さんの日常の延長(+)としてオープン。岩崎さんの「延長された表現型」になるべく多層の間隙を潜ませましたがさてさてどうなるでしょうか。

行き帰りの電車で土の中の子供を読む。8/29に開かれる『本のある生活オフ会(仮題)』のゲスト中村文則さん作品。中村さんの作品はまだ読んだことがなかったので。カフカ好きなんですね。

猛暑のこの頃、mattはレオンハルトのチェンバロに加えてこれを大音量で。

ワルツを踊れ Tanz Walzer
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刺される

少し休みを取りました。

近場の海に行ってクラゲに刺された。
近場の森に行って蚊に刺された。

DIVA+引渡し

7月からの工事を終え今日はDIVA+の引渡し。

小さなスペースですが美容から写真まで(ベースはヘアサロンです)オーナー岩崎氏のきめ細やかなサービスがみなさんを心地よくしてくれます。横浜近郊のみなさんや東横線沿線のみなさんはぜひ。(もちろんその他のみなさんも大歓迎)

DIVA+
横浜市神奈川区反町1-6 第2加賀ビル1F
TEL : 045-321-2006
OPEN : 10:00 - 20:00

『本のある生活』オフ会やります!

ややフライング情報ですが、cafegrooveのポータルVAGANCEでやっている本のある生活のオフ会?というかサロンのようなものを始めます。cafegroove/VAGANCEとd-laboの共同企画でd-log.プログラムとして年に3〜4回くらいやる予定です。僕がホスト役で毎回ゲストを招いて簡単なトークをした後にお酒(やソフトドンク)を片手にゲストも来場者も混じり合って大好きな本に関わることを語り合おうーというものです。

第一回目のゲストは土の中の子供で第133回芥川賞を受賞した作家の中村文則さんとd-laboのハイパーライブラリーのディレクションも担当しているBACH代表の幅允孝さんのお二人です。

日時は2007年8月29日(水)19:00〜(時間は要確認)で、場所はd-labo@ミッドタウンタワー7F。なるべくみなさんとお話しできるよう人数は30人程度で事前予約(入場無料)が必要となります。近日中にd-laboのwebサイトで受付が開始される予定ですが、始まったらすごにここでも告知しますね。お楽しみに!

最近読んだ本 読書memo 010

前回に続きまたidea登場。ウィム・クロウエル特集。何年か前に「Quadrat-Print」のストックが見つかったということで日本でもいくつか出回っていましたが、その時に「musicpaper」や「Buckminster Fuller」等とともに「new alphabet」も手に入れました。リサーチと実験による実践でデザインに何ができないかを自覚した上でデザインを行なっていたという希有な存在。今号はカバーデザインも素晴らしいし、ideaがんばりますね。

10+1 No.47(INAX出版)

部分的に面白いテキストはあるものの、全体としては10+1誌上でかつて読んだテキストの焼き回し感は否めないですね。

計算不可能性を設計する(神成淳司、宮台真司/ウェイツ)

建築家(アーキテクト)に見切りをつけた宮台真司が次はITアーキテクトへ。ここでも外環境へのウブさは感じられ、それが抽象化へと向かうと危険だと思う。神成氏のパネルディスカッションシステムがsim. -as we may think-と非常に似たシステムで驚く。僕らの創ったsim.の方はさらに音声認識を加えて言語についてのリサーチと実験にもなっています。

改訂 森林資源科学入門(日本大学森林資源科学科編/日本林業調査会)

森林と木ーその1。森林も資源もまずは科学から。

森林からのニッポン再生(田中淳夫/平凡社新書)

森林と木ーその2。軽い現状概観。林業を見よ。

携帯電話はなぜつながるのか(中嶋信生、有田武美/日経BP社)

携帯電話=ケータイーその1。ハード×ハード。知らないことたくさんで面白い。広義のアーキテクチャーを考えるなら必須。

モバゲータウンがすごい理由(石野純也/マイコミ新書)

携帯電話=ケータイーその2。キャリア×コンテンツ。コミュニケーション論として面白い。

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?(ひろゆき/扶桑社新書)

以前「これを読んだらこれも読まなきゃ」って書きましたが、それらを読んだ人はこのひろゆき氏の話しも読んでみてください。

「世界征服」は可能か?(岡田斗司夫/ちくまプリマー新書)

レインボーマンの「死ね死ね団」は子供心にはすごく怖かった。ネタは楽しめましたが目論見(組織論、正義論)には今一歩。ちなみに僕は支配者タイプはBでした。

おやすみプンプン 1 (浅野いにお/ヤングサンデーコミックス)

素晴らしい世界ソラニンも読んでいて、確実に佳作を描く作家だなと思っていましたが、こんなものを描くとは!ちなみにこれを読むまで浅野にいおだと思っていました。正しくは浅野いにおですね。

ラスト.ワルツ―Secret story tour(島田虎之介/青林工芸舎)

島田虎之介も最近の大きな発見。まだ、単行本3冊しかでていないので一気に集めました。

国のない男
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カート・ヴォネガット 金原 瑞人
日本放送出版協会 (2007/07)
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いいカバーですね。ヴォネガットも僕と同じく国のない男でした。ま、誰でも国のない男/女にはなれます。ヴォネガットの本を読めばなお簡単に。

a design for life

we don’t talk about love.

Everything Must Go
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posted with amazlet on 07.08.07
Manic Street Preachers
Epic (1996/08/13)
売り上げランキング: 84903

インランド・エンパイア

インランド・エンパイアを観る。

リニアではない時空間へのイマージュのレイアウト。ロスト・ハイウェイ以降デヴィッド・リンチは加速しています。何て気持ちいいんだろう。そしてインランド・エンパイアもロスト・ハイウェイやマルホランド・ドライブと同様繰り返し見続ける作品になるでしょう。麗しのナスターシャ・キンスキーに気づけなかったのは不覚。DVDで探そう。

帰りに歩いている時に恵比寿橋を渡ったところのバーのテラス席ですごくバカでかい声で笑っている人がいて見たらクエンティン・タランティーノでした。リンチだったらよかったのに...。

オープン・ギートステイト

新宿ロフトプラスワンで開催された『オープン・ギートステイト〜文学の未来、僕たちの未来』へ行ってきました。

ギートステイトとは批評家の東浩紀氏が2045年の未来構想を設定し、小説家の桜坂洋氏がその設定から物語を書いていくという未来学エンターテインメントで、講談社のポータルサイトMouRaで展開されています。東さんは「ギートステイトは誰も読んでいない」って言っていましたが僕は今のところ全て読んで楽しんでいますし、この試みはすごく大きな可能性があると感じています。

『沈黙の艦隊』の海江田四郎のコスプレで颯爽と登場したお二人でしたが、東さんは「30時間寝ていない!」&モスコミュールがぶ飲みで爆走ハイテンション時々フリーズといった様相。話しは「戦国ガンダム」や「富野直木賞」から「デジキャラット」まで大爆笑の中進む。第二部のゲストでプチコ役の沢城みゆきさんが登場して「~にょ」って言った時にはもう...。もちろんそんな中でも未来の日本語テキストとマーケットの問題等シリアスな内容も鋭く挿入された約3時間のライブは全く長さを感じさせない楽しいものでした。東さんは本当にエンターテイナーだと思った。桜坂さんの時々の突っ込みも絶妙ー前期東浩紀と後期東浩紀の分析とかね。おそらくこれも何かで活字化されるのでしょうが、東さんのイベントは絶対にライブで観た方がいいですよ。

ギートステイトの持つ可能性については感じるだけでなく僕自身も考えていくつもりです。

軽くなる

最近ブログの間隔がどうも空いてしまいがち。ブログも書く時間も全然ないくらいに時間がないーというわけではありませんが、現場や外での打合せ等unconnected環境での活動が多くなかなかタイミングが合わない状態です。なので少しだけ遡って書きます。

DIVA+の現場へ。壁のコンパネは白く塗られ床のフローリングを貼り始めています。

今回は設備等もほとんど既存のものを利用していますがそれらの一部(便器)に絵を描いてもらうことにしました。施工を担当するプラス8の椿原氏のお父さんがたまたま壁面や看板から立体のものにまで模写する達人だということを知りお願いすることに。こちらで基となるヴィジュアルを用意し、そしてそれを見ながら軽くあたりをとるといきなりフリーハンドで描き始めます。便器はご存知の通り非常に無駄な凸凹が多くて難しいのですが、見事に絵をつなげてくれました。

ターゲットまでw描いてもらっています。

こうやってみなさんの技にも支えられながら空間はできていきます。この小さな空間は一週間後には引渡しの予定です。

約4ヶ月ぶりに髪を切る。ぼうぼうで暑苦しかったのですが、かなり軽くなった。マイバイク(BD-1)のペダルも換えてすごく軽くなった。軽くなるって気持ちいいー。

フリーでいいよ

d-log.003が開催されました。「新しさや若さに媚びない大人文化を取り戻すー雑誌『サライ』『駱駝』の読者に学ぶ生き方ー」というタイトルで『BE-PAL』『サライ』『Lapita』等の編集長を歴任された岩本敏氏によるレクチャー。岩本さんは2007年6月にはネット雑誌『SooK』を創刊されています。

当初「40歳以下お断り」という話しもあったようですが、来場者の3~4割(もっといたかも)は40歳以下でしたし、予想されたほど挑発的な話しではありませんでした。特にメディアにおいて新しさ若さに媚びているーというのは岩本氏自身がメディアの中にいるからより強く感じられるのでしょう。(岩本さんが標的にしているメディアはほぼファッションと同義だと思います)その中であえて若者を排除するような言動を戦略としてとるというのは理解はできなくはありませんが、やはり大人/若者、古い/新しいみたいな単純な二元論にしてしまうと話しは途端につまらなくなるし、発展もしません。社会ということで考えると逆に若者が「社会的弱者」だという見方もあるし、むしろ『サライ』『駱駝』の読者は「社会的強者」が多いのではないでしょうか。視点やフォーカスによって可視の状況は違います。まあどんな状況であれ文化くらいはフリーでいいよ。