フリーでいいよ
d-log.003が開催されました。「新しさや若さに媚びない大人文化を取り戻すー雑誌『サライ』『駱駝』の読者に学ぶ生き方ー」というタイトルで『BE-PAL』『サライ』『Lapita』等の編集長を歴任された岩本敏氏によるレクチャー。岩本さんは2007年6月にはネット雑誌『SooK』を創刊されています。
当初「40歳以下お断り」という話しもあったようですが、来場者の3~4割(もっといたかも)は40歳以下でしたし、予想されたほど挑発的な話しではありませんでした。特にメディアにおいて新しさ若さに媚びているーというのは岩本氏自身がメディアの中にいるからより強く感じられるのでしょう。(岩本さんが標的にしているメディアはほぼファッションと同義だと思います)その中であえて若者を排除するような言動を戦略としてとるというのは理解はできなくはありませんが、やはり大人/若者、古い/新しいみたいな単純な二元論にしてしまうと話しは途端につまらなくなるし、発展もしません。社会ということで考えると逆に若者が「社会的弱者」だという見方もあるし、むしろ『サライ』『駱駝』の読者は「社会的強者」が多いのではないでしょうか。視点やフォーカスによって可視の状況は違います。まあどんな状況であれ文化くらいはフリーでいいよ。