『天皇ごっこ』と『サッドヴァケイション』
たまたま住んでいるマンションの地下にあるWoodyTheatreでやっていた『天皇ごっこ ~母と息子の囚人狂時代~』を観る。進行のベースは母と息子の囚人狂時代。見沢知廉の思想に共感はできないけれど見沢知廉という現象は面白いーというのが何年か前に天皇ごっこを読んだ時の感想でそれはこの舞台を見ても変わらないのですが、今日の演劇の表現としては装飾としての演出が鬱陶しく感じる。唯一の救いは装飾が解釈にまでは浸食していなかったこと。
その後渋谷のシネマライズで『サッドヴァケイション』を観る。青山真治監督は『EUREKA ユリイカ』以来だったのですが、自身のルックスだけでなく作品も随分変わったという印象。とても分かりやすくなっているのですが、分かりやすさに流されてしまわない強烈な何かがあるー上手く言えないけど。とにかく面白かった。
青山真治自身による小説も読んでみたくなりました。
宮﨑あおいは結婚しても成長しても希有な存在のままでしたよ。