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岡田さんしかいない

小野技術委員長が「岡田さんしかいない」と言い切る根拠が今のところ分かりません。
次期代表監督、岡田武史氏と交渉(THE STADIUM)

岡田氏のサッカーが札幌〜横浜M時代の延長であるならば絶望的ですが、その後の学習で劇的に変貌しているといいのですが。現ガンバ監督の西野氏もアトランタのことがあって今ではイケイケ攻撃サッカーをやっていますから。オシム監督でのW杯を楽しみにしていたので本当に残念ですが、監督が代われば大きくチームは代わるのは当然なことなので新しい別の可能性を見いだしてくれることを期待します。

ベルリンから

ベルリンから友人のretoが来ていて中目黒で会う。retoはインタラクション&プロダクトデザイナーで以前はSONYにいましたが、今はベルリンに戻って大学でデザインを教えながら自分の会社でプロダクトのデザイン開発をやっています。

久しぶりの日本なのでおいしい蕎麦が食べたいーということでmattの近所の驀仙坊へ。僕は忘れていたのですが、前に来た時も一緒にここに来たらしいです。そう言われれば海外から友人が来て蕎麦となったらいつもここに来ているような気がします。香り歯ごたえともに程よいので僕は好きです。retoもおいしいと喜んでいました。

その後mattに行きお互いの仕事等の近況報告をしていたら「d-laboが見たい」ということになり六本木のミッドタウンへ。ゆっくり触って見てまわったretoはこれが銀行の一部であるということに驚いていました。彼自身もRFID使ったプロダクトを開発中ということもあり特にlibraryをしつこく触っていました。それから彼に「どうしてmattは人数増やしたりもっと大きくしたりしないんだ?」と言われたので、「基本的に大きくすると運動神経が悪くなってしまう。プロジェクトによって必要な能力は違うのでプロジェクトごとに適応した複合的なチームを構成するというやり方が僕はいいと思っている。自身のチーム(matt)を大きくしてしまうとその自由度&適応度が低下してしまうから。」というような話しをする。もちろん小さいことでの弱さもありますが僕は動きの軽やかさと適応性を優先しているということです。

ミッドタウンの他のフロアを少し歩いてからretoと分かれる。その後はmattへ戻ってずっと某プロジェクトのプランニング。

万能細胞

少し前のニュースですがこれはすごい成果ですね。

日米の研究チーム、ヒトの皮膚から万能細胞の培養に成功

早速文科省が財政支援表明していますが、これから臨床応用に向けて政府だけでなく医学薬学界も絡んでくるとなると...不安です。

ルサンチマン

朝一で五反田、夕方は霞ヶ関と新しいsignの打合せ。随分先の予定の霞ヶ関も設計デザインのスケジュールはかなり前倒しになったため並行して進んでいきます。これも改正建築基準法の影響です。

park lifeプロジェクトはようやく目処が立ち進みそう。ちょっとほっとしました。

先日のルネッサンス ジェネレーション '07で下條さんとタナカノリユキさんの話しに出てきたルサンチマン全四巻を一気読み。うーん、面白い。(2015年という微妙な)設定のいいかげんさも欲望のリアリティも大変楽しみました。無理矢理四巻にたたみ込まれた感じでちょっと残念です。


青○/白×

午前中はd-laboへ。コンテンツの更新についてのオリエン。webもサイト内部のファインダビリティは確実に高まったと思います。後はやはりオンサイトでの活動がどれだけ体験の可能性を広げることになるか。オペレーションも常に更新されなければなりません。

午後からはrEALLの打合せ。今日はかなり突っ込んだ話しになってよかった。が、僕の時間の都合で話し切れずに終わる形になってしまいました。ごめんなさい>rのみなさま

そして向かったのは国立競技場。北京五輪予選最終戦、U22日本×U22サウジアラビアの一戦

久しぶりのスタジアムでかなり興奮しました。寒かったけど。ドローではありましたが、今日は攻める意識は最後まで徹底されていたのでよかった。上から見ていて基本なのですが体の当て方、外し方がこのチームは特に稚拙だと思いました。まあ、これから北京までに思い切った選手の入れ替え等もしながら進化していってほしいです。

喜んでいたのもつかのま、EURO 2008ではイングランド予選敗退!なんてことだ。ジェラードもランパードもルーニーも本戦で見られないなんて...。テリーとリオがいないDFラインの何と脆いこと。今日の試合は負けるべくして負けたという内容でしたが、それにしてもイングランドのいないEUROは寂し過ぎます。

偽装だろう?

久しぶりに弟に会う。彼は長い間ファミ通で編集をしていて、今はフリーランスでゲームについて書いたり、ネットラジオのコンテンツを作ったりしています。僕はゲームはウイイレくらいしかやりませんが、アニメは好きなので時々弟におすすめを教えてもらったりしています。最近教えてもらったものではまったのは電脳コイル。あ、絵で決めつけないで。

移動中に本を持ち忘れて現代思想 2007年11月号 特集=偽装の時代を購入。

五十嵐太郎氏が、エイジングをしたり表層のみ古材を使って造られる結婚式教会(日本の各地で見られる)の存在自体がキリスト教信者からすると「イメージの偽装」という偽装建築であるーというようなことを書いていますが、そもそも多くの商空間等でやられているエイジングという手法が、偽装だろう?(「サブマリンのせい」by □□□ 風)

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Dead or Alive

北京五輪を目指すU22日本代表ですが、土曜日のベトナム戦に勝ち、その後のサウジアラビア×カタール戦でサウジが勝ったため(後半は激戦でした)21日の国立での日本×サウジ戦がまさに「Dead or Alive」。たまらずチケットを購入しました。(このタイミングで買えるなんて本当に最近の日本代表は人気ないのですね)すみません、21日の会議は18:30には上がらせていただきます>rのみなさま

EURO2008の予選も同日が最終戦です。イングランドは大丈夫なのでしょうか?!

ルネッサンス ジェネレーション’07

ルネッサンス ジェネレーション’07へ行ってきました。今年のテーマは[情動] —欲望・操作・自由—。

「人は必要のない情報は見ない/聞こえない」と言い切るニューロマーケティング研究者のクリスチャン・シャイア氏や情動(affect)の次元に直接働きかけることによって不可視化する権力と身体の関係性を考える酒井隆史氏の話し等はとても興味深く今日のイベント全体の中での発展的論点を投げかけるような話しだったのですが、その二人はビデオ出演だったので残念ながら最後のライブとしての総括討論にはあまり繋がりませんでした。

情動が創造性に大きく関わるということを多くの研究者らは言います。にも関わらずその実践のフィールドがマーケティングに向かうというのが何とも納得いかない。というかそれだけでは絶対に面白くないでしょう。クリスチャン・シャイアがロルフ・ファイファーと共に書いた知の創成の中でロボットの設計、製作、作動を通じて示した「設計に基づく手法」が環境の設計、製作、作動へと向かわなかったのはなぜだろう。

セカンドライフの話しやネットワークコミュニケーションの話しはああいう流れでは触れない方がよかったのでは。ちなみに僕はネットワーク空間における身体性はあると考えています。ある/ないというより環境=空間の位相により身体性は変容する(もしくは変容するように見える)というのは身体性認知科学から考えても自明なことだと思います。

下條信輔さんのこのテーマに関わる進行形の研究成果をもっと聞きたかったですね。監修者がゆえにそうもいかないのでしょうが。いずれにしてもこのイベントを11年も続けている監修者の下條さんとタナカノリユキさんはすごいと思います(もちろん主催者の金沢工業大学も)。と同時にちょっとうらやましい気もします。

地球の出(Earth-rise)

これはやっぱり素晴らしいですね。
「地球の出(Earth-rise)」(JAXA)

当たり前ですが、地球から天体を観るのとは明らかに違う。

JAXAから出されたプレスリリースはこちら。
月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による「地球の出」撮影の成功について

Red crowned Asian champions

新しい二つのsignに関してトランジットさんと施工のプラス8さんと続けて打合せ。それに関わる煙のプロジェクトは実験を実験とみせない空間ープロダクト開発を目指していましたが、コマーシャルスペースプロジェクトのスパンではなかなか実験を取り込むのは難しいです。なので第二弾はシフトを変えて遊びに焦点を絞りたいと思います。

ユリイカ総特集=荒木飛呂彦読みましたが、荒木氏本人も出ている巻頭の徹底討議が酷い。金田淳子という人の腐女子ワールドに完全に支配されてしまって、その世界に興味のない人には全くとどかないつまらない話しで終始している。同席しているはずの斎藤環氏はほとんど出番なし。がっかり。瀬川光利氏の「Cell」の表紙の話しと吉田アミ氏の「ストーンオーシャン」の評論は面白かった。カバーも含めて巻頭討議以外はいい特集だと思います。

浦和がついにアジアチャンピオンに。
Red crowned Asian champions

これでFIFAクラブワールドカップが俄然楽しみになってきました。

ストローブ=ユイレのレゾネ

というわけで渋谷くんから極秘情報をもらって

http://www.atak.jp/diary/2007/11/05.html

僕もこれを買いました。ストローブ=ユイレのレゾネです。テキストは仏語なので読めませんが、さすがに作品から切り取られた写真は素晴らしい。メモやポートレートも収められていて極めて貴重な資料です。青山ブックセンターの店長恐るべし!

渋谷くんのブログにありますがストローブ=ユイレの全集がフランスで刊行され始めているようです。日本版が出るのを希望します。

最近渋谷レコメンにやられがちだなー。

鋼鉄の魂は走りつづける

前日遅くまで企画案を作っていた<未来>のプロジェクトは一転大ピンチかと思われましたが何とか凌いで可能性をつなげる。

午後から潮見の内田洋行へ。cafegrooveの富田さんに誘われて「ユビキタス・プレイスを実現する新システム『ALPLACE』の事前新製品発表会」に行ってきました。オフィス家具に限った話しではありませんが、旧来の企業がITとかユビキタスと言い出す場合は前提として今まで続けてきた自前のサービスや商品ありきで考えられているので単なる足し算的発想に陥りやすく、そこから面白いものは生まれにくいでしょう。一つオープンな開発プラットフォームでも創ればいいのに。

関係ありませんが、内田洋行は山田洋行と間違われて困っているようです。

恵比寿の有隣堂でこれを見て脊髄反射的に買ってしまいました。

週刊ジャンプ時代はほぼ欠かさず読んでいましたが、ウルトラジャンプに移ってからは雑誌では追っていないので、最初からコミックでまとめ読みしたいなー。集英社文庫コミック版の既刊分でも39巻!仕事できなくなってしまうよ。

知性改善論

煙のプロダクト1号&2号を考えたり、某プロジェクトのCG最終確認をしたり、六本木の廣澤さんのオフィスで長い打合せをしたり。今日は一日冷たい雨でしたね。

近所の古本屋で知性改善論を見つけて購入ー180円。これ読んだらエチカがもう少し理解できるかな。合わせてソクラテス以前の哲学者も購入。

筒井康隆ラノベを書く

こんにちは。希少種の♂のスイーツですw

<未来>のプロジェクトは一度消滅しましたが、また別のところでトライすることになりました。<未来>は無数にありますからね。僕たちは一つの<未来>を選んで他の無数の<未来>を失っているーのでしょうか。

LIMI feuのコレクションを見に行きました。このブランドの立ち上げから3、4年くらいお店のデザインをやっていました。最近はファッションの仕事はほとんどしていないのですが外から見ていて感じるのは、全てのサイクルが極端に早く動いていく(ように感じられる)世界で変わらないことへの欲望の強さー。ショーはモデル通しがすれ違う瞬間の微妙な緊張感がよかったです。マリアも出ていました。

「筒井康隆さん、73歳でライトノベル作家に」
時をかける少女はラノベじゃなかったの!?

復刊希望!

ジョン・ロックとスピノザは同級生なんだ。ふーん。情動ー身体について考える。

午後、高田馬場で岡本くんとCGの打合せ。岡本くんの自宅兼事務所は思いのほか広かったのですが足の踏み場はなかった。CGにしても模型にしても図面にしても創作としての設計ではないということーこれを本当に何とか更新しよう。

夕方はトランジット中村さんや木村さんらと霞ヶ関某所で打合せ。実験を実験としてみせないデザインを考える。

熱学思想の史的展開―熱とエントロピーが読みたい(池上さんの本でも名著として推薦されています)のですがアマゾンマーケットプレイスで¥42,000だって!!古本屋では随分前から探していますが見つかりません。読んでみたい方、ちょっとでも興味のある方はぜひ復刊ドットコムで復刊リクエスト投票してください。よろしくお願いします。

最近読んだ本 読書memo 011

前回から何と3ヶ月もあけてしまった読書memoです。もれや他エントリーとの重複もあるかもしれません。

神は妄想である―宗教との決別
リチャード・ドーキンス 垂水 雄二
早川書房 (2007/05)
売り上げランキング: 3420

キリスト教圏の欧米社会でこれを書くということはとても勇気がいる行為だったと思います。しかし、ドーキンスがこれを書かなければならない状況が世界を浸食しつつある。それにしてもこういう本を届けたい人へ届けるということは本当に難しい。

パタン・ランゲージ―環境設計の手引(クリストファー・アレグザンダー/鹿島出版会)

アレグザンダーをいくつか読んでいます。これは創造の手引きとして有効かと言えば疑問ですが、解析の資料としては非常に面白い。形の合成に関するノートが読みたいのですが入手不可な状態...。

非線形科学(蔵本由紀/集英社新書)

素晴らしい新書、素晴らしい入門書。どういう立場であれ自然について考える人は最低限これは読んだ方がいい。もちろん創る人も同様です。

心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎(有田隆也/サイエンス・アイ新書)

生命か生命でないかという議論ではなく「半生命(by 池上高志)」という視点で考えるとまた新たな展開が生まれてくるのでは。

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性(荻上チキ/ちくま新書)

いくつかのよく知られた事例を基にサイバーカスケードの構造について分かりやすく書かれています。コミュ二ケーション論の入門としても良書です。

自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅(大屋雄裕/ちくま新書)

面白かったのですが、これで「自由な個人」を「信ずるに足るフィクションである」とは同意はできません。自由に関しては神経科学からの視点も繋げるともっと面白くなるのに。

「狂い」の構造(春日武彦、平山夢明/扶桑社新書)

「狂気」談義。ゲロで窒息死はいやだ。

構造主義(ジャン・ピアジェ/白水社文庫クセジュ)

構造主義はやはり数学の流れから入った方が分かりやすい。これも素晴らしい新書、素晴らしい入門書だと思います。

10+1 No.48(INAX出版)

今回の特集に関しては個人的に感じることがありましたがそれはまた別の機会に。

レッド 1 (1) (KCデラックス)
山本 直樹
講談社 (2007/09/21)

山本直樹が連合赤軍の話をこんなにクールに描くとは。(山本直樹は『創』という雑誌で元赤軍派へインタビューしたりしていたらしい)ナンバリングとか秀逸。続きが楽しみです。

表参道のアルスギャラリーへ『DEROLL Commissions Series 1:箱』という展覧会を観に行く。デザインニュースサイトdezain.netを主宰されている岡田栄造氏の企画で、5人の建築家による「箱」をテーマとした作品の展示。岡田さんはHAPPENINGを始めた頃からの知り合いで、デザイン界では珍しくw真摯で信頼たる方です。最終日ということで忙しそうだったのでちらりと挨拶だけして出ました。

その足でオープンしたばかりのGYREに行きましたが、中に入ってみてもやっぱり”商業建築”らしい商業建築でがっかり。ビルの中を動きまわってみても全く”渦”は起こりませんでした。単独のブランドと複合ビルという違いは大きいのでしょうが、建築におけるプログラムを実装することにおいてHerzog & de Meuron(PRADA)>>>>>MVRDV(GYRE)くらいの差を感じた。

思想解析

脳内メーカーって色々出ていますが、これはちょっと面白い。


思想解析荻上式BLOGより)

先日、東さんと佐々木さんがブリコラージュの話しをしているのを聞いて改めてレヴィ=ストロースを読もうと思い、野生の思考をamazonマーケットプレイスで見つけてちょうど購入したところでした。その東さんも僕の頭の中に7%もいるのか。韮澤潤一郎とはたま出版社長でUFO研究家だそうです...。

ちなみにmatt≒ハイデガーでした。


あそびですよ。

WILLIAM WARREN/LOVABLE, alternative folk design展

WILLIAM WARREN/LOVABLE, alternative folk design展のレセプションで東雲のINFOMATIONへ行きました。ここは友人の佐伯仁くん(トリコインターナショナル代表)がやっているgallery and creator's agencyです。久しぶりにAIRCONDITIONEDのメンバーも揃う。最近は全体での活動はやっていませんが。

WILLIAM WARRENはミュージシャンの顔も持っていて今日は自身によって空間演出された会場で生ギターによるライブも。途中、二日後に誕生日をひかえた佐伯くんへのバースデーソング等もありリラックスした楽しい一時でした。

これを読みました。読むとか見るとは明らかに別の身体的体験です。グラグラ!

NIWA (CUE COMICS)
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横山 裕一
イースト・プレス (2007/10/09)