前回から何と3ヶ月もあけてしまった読書memoです。もれや他エントリーとの重複もあるかもしれません。
リチャード・ドーキンス 垂水 雄二
早川書房 (2007/05)
売り上げランキング: 3420
キリスト教圏の欧米社会でこれを書くということはとても勇気がいる行為だったと思います。しかし、ドーキンスがこれを書かなければならない状況が世界を浸食しつつある。それにしてもこういう本を届けたい人へ届けるということは本当に難しい。
パタン・ランゲージ―環境設計の手引(クリストファー・アレグザンダー/鹿島出版会)
アレグザンダーをいくつか読んでいます。これは創造の手引きとして有効かと言えば疑問ですが、解析の資料としては非常に面白い。形の合成に関するノートが読みたいのですが入手不可な状態...。
非線形科学(蔵本由紀/集英社新書)
素晴らしい新書、素晴らしい入門書。どういう立場であれ自然について考える人は最低限これは読んだ方がいい。もちろん創る人も同様です。
心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎(有田隆也/サイエンス・アイ新書)
生命か生命でないかという議論ではなく「半生命(by 池上高志)」という視点で考えるとまた新たな展開が生まれてくるのでは。
ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性(荻上チキ/ちくま新書)
いくつかのよく知られた事例を基にサイバーカスケードの構造について分かりやすく書かれています。コミュ二ケーション論の入門としても良書です。
自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅(大屋雄裕/ちくま新書)
面白かったのですが、これで「自由な個人」を「信ずるに足るフィクションである」とは同意はできません。自由に関しては神経科学からの視点も繋げるともっと面白くなるのに。
「狂い」の構造(春日武彦、平山夢明/扶桑社新書)
「狂気」談義。ゲロで窒息死はいやだ。
構造主義(ジャン・ピアジェ/白水社文庫クセジュ)
構造主義はやはり数学の流れから入った方が分かりやすい。これも素晴らしい新書、素晴らしい入門書だと思います。
10+1 No.48(INAX出版)
今回の特集に関しては個人的に感じることがありましたがそれはまた別の機会に。
山本直樹が連合赤軍の話をこんなにクールに描くとは。(山本直樹は『創』という雑誌で元赤軍派へインタビューしたりしていたらしい)ナンバリングとか秀逸。続きが楽しみです。