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最大体感時間

スタッフの森山さんと大そうじはやりましたが、肝心な資料や書籍の整理はできなかった。早急に棚を増設しなければ。

歳をとると1年がどんどん早くなるとよく言いますが、それは主観的体験としては当然のことで、人間が体感できうる(と思い込める)最長の時間は物心ついた時から今生きているこの瞬間までです。今年1年を振り返ってーと繰り返す度に最大体感時間という分母が増えていくのですがそれを改めて認識することはなく振り返るので分子である1年はどんどん小さく感じられていく。つまり最大体感時間との比較でみた時に、二十歳にとっての1年は1/20で四十歳にとっての1年は1/40というわけです。

僕はこの考えをある時にふと思いついたのですが、僕が思いつくぐらいなので遥か昔からこんなことは言われているのかもしれませんし、または論理的には間違っているのかもしれません。もしかしたらそれ以前に何かで見たり聞いたりしたことの記憶が何かで捻れて僕が自身で思いついたように錯覚しているだけかもしれません。

この一年間関わったみなさんに感謝。2008年もよろしくお願いします。

ザ・ワールド・イズ・マイン

昨夜やるはずで今日に延びた打合せのために新宿御苑へ。フルーツの話し。フルーツ大好き、フルーツ使ったスイーツも大好きなので楽しいプロジェクトになりそうです。

何だかもう街の人影は少なくなっていますね。空気がいつもより静か。

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるで知ってこれを読んでいます。

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン
新井 英樹
エンターブレイン (2006/08/31)

ボリュームも毒も超スゴ級!凄まじいマンガです。

In Rainbows

TOKYO SOURCEの米田さんとヒマナイヌの猪蔵さんと渋谷の宇和島でランチミーティング&忘年会。来年春にTOKYO SOURCEの本が出るのでそれに関連した企てなど。猪蔵さんともようやく一緒にプロジェクトができそうです。それにしても宇和島の鯛飯はおいしかった。

夕方、park lifeプロジェクトの一期工事の確認に現場へ。規模はかなり縮小されましたがlooseの土屋くんがとてもいい仕事をしてくれました。特に木工の仕上がりが秀逸でした。

夜、もう一つ打合せがあるはずだったのですが延期になり時間ができたので恵比寿アトレで待望のこれを買って帰る。

In Rainbows
In Rainbows
posted with amazlet on 07.12.31
Radiohead
Xl (2007/12/27)
売り上げランキング: 24

10月にダウンロード販売されていました(購入者自身が金額を決める/無料〜)が結局この通常版で購入。眠れない夜にじっくり聴こう。

KAGAMINE

このブログは毎日書いているわけではないのですが、こんなに間を空けたのは初めて。ブログも書けず、本も読めず、夜も眠れずーちょっと不調でした。

その間仕事はハードスケジュールで、科学未来館に行って現調したり、d-laboに年内最後の打合せに行ったり、rEALLの定例を廣澤さんの隠れ家オフィスでやったり、霞ヶ関某社でトランジットのみなさんを含むメンバーでプロジェクト起動の打合せ&決起(忘年?)食事会があったり等々、年末最終週ということで打合せが一杯でした。

トランジットの菅野さんとケイシくんのお子さんの名前がなんとそれぞれリンちゃんレンちゃんだと聞いてびっくり!が、鏡音リン・レンなんて出したら思いっきりひかれそうだと思い驚きをぐっと飲み込む。ちなみにお子さんたちは両方女の子だそうです。

Amazon Kindle

しばらく前のニュースですがKindle出ました。

Amazon Kindle登場!―本格的な出版のオープン化が始まった

記事にもあるように電子書籍リーダーは今までもいくつかありましたが、Kindleは単なる端末ではなく端末、通信回線、販売、課金という流れを環境として提供したという部分には大きな違いがありますし(特に既存のamazonのアカウントで利用できるという連続性は大きい)、これによってようやく電子書籍リーダーが本を読むスタイルの一つとして認知されていくと思われます。

ただ情報で見る限りは、端末、通信回線、販売、課金という流れの中で本来は最も重要である読むという体験自体がプロダクトとしても環境としてもあまり追求されていないように感じる。これは実際触って使って確かめてみたいところです。好きか嫌いかは別にしてケータイ小説がこれだけ勢いを持っているというのは、上記の流れの中にケータイという延長された表現型デバイスによって読むという体験が組み込まれ、そのスタイルを持ったユーザーに適合したコンテンツが循環(書く/読む)されているということです。Kindleがプロダクトとしてまたは環境としてケータイとは違う読むという体験をもたらすことができるのかー日本版の登場を待ちたいと思います。出版事情を考えるとなかなか壁は厚そうですが、まずは今までの電子書籍リーダーを圧倒するタイトル数が必要ですね。

可能性と盲目性

僕たちは動くことで環境に埋め込まれた情報に出会う。情報には生命情報/社会情報/機械情報がありこれらははっきりと峻別されなければならない。そしてそれらの情報はシステムとして階層性は持ちながら階層を超えた繋がり・関係性をも生成していく。このような関係性の情報が立ち現れる場をアーキテクチャとして設計する。設計をするということは可能性と盲目性の両方を生み出す。そのために多視点による設計タスクを構成すること。ーこれが今一番取り組んでいることです。

コンピュータと認知を理解する<br>―人工知能の限界と新しい設計理念
テリー ウィノグラード フェルナンド フローレス 平賀 譲
産業図書 (1989/07)
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ウェブ社会をどう生きるか
西垣 通
岩波書店 (2007/05)
売り上げランキング: 50054

エクス・ポ/ex-po

先日の『ベクトルズ』に続いてエクス・ポ/ex-poが届く。確かに「濃縮」!

音と文明

午前中park lifeの素材サンプルの確認等をした後、先日のヒマナイヌの望年会で知り合ったspiceboxの林智彦さんと青家でランチ。初対面の時には最後にあいさつを交わした程度だったのですが、その後メールのやり取りをしたらお互いが近所だということが発覚。で、やはり近所の青家でランチでもということになりました。

林さんはコミュニケーションにフォーカスしたwebを中心とした環境を創りながら、スパイスボックスラボナイトの主催等もやられています。web空間からコミュニケーションを通して実空間を考えるという、僕とプロセスは逆ですが意識はかなり近しいところにあると思いました。こういう楽しい話しを創ることに繋げていこう。

その後は戻って今日もプラン、プラン、プラン、プラン!

ネットの古本屋で見つけて購入した本が届いたのですが、その帯に昨日お会いした長尾真氏の推薦文が!(画像に帯は写っていません)

音と文明<br>―音の環境学ことはじめ ―
大橋 力
岩波書店 (2003/10/28)
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国立国会図書館へ

渋谷くん倉重くんと共に国立国会図書館(NDL)の長尾真館長と面会。NDL図書館員倉重くんのセッティングで三人で考案した提案案件に関するブレストだったのですが、館長はとてもフランクで僕たちの話しにも真摯に耳を傾けてくれて予定時間をオーバーするくらい盛り上がる。最後の方は館長から興味津々で突っ込んでこられるぐらいでした。いや実際渋谷くんの話しもそれぐらい面白かった。

長尾館長は元々自然言語処理・画像処理や知能情報学研究の第一人者で、90年代には電子図書館の研究に取り組み世界に先駆けて電子図書館のプロトタイプシステム「Ariadne」を開発し公開されました。今年の4月に国立国会図書館長に就任。そんな研究実践の経験を重ねた視線はとても鋭くやさしいものでしたよ。ぜひ!アーキテクチャの話しなどもしたかったのですが残念ながら秘書の方からストップがかかりました。

NDLで何かを起こすのであれば長尾館長がいる今しかないのでは。実装に向かって、ここから倉重くんらNDL内部の人と連動していきます。

終了後、館内のカフェで歓談。ATAK Tがめっちゃ進化してるー。

それからmattへ帰ってプラン、プラン、プラン!

東京タワーと通天閣

金曜日に続いてd-log.009「そのままの西加奈子」が開催されました。ゲストは作家の西加奈子さん。実は全く作品を読んだことがなかったのですが(すみません>西さん)、タイトル通りにそのままの本音トークで面白かったです。「リリーさんの東京タワーが売れたから通天閣もいける!と思ったけどアカンかった」とか。

いつもより人数も少なめでしたが、彼女のキャラクターにはそれが合っていて参加者も交えた相互的で距離の近いコミュニケーションになっていました。ゲストによってはこういうd-log.もありですね。

最近彼女の代表作が文庫化されたようなので読んでみよう。

さくら
さくら
posted with amazlet on 07.12.18
西 加奈子
小学館 (2007/12/04)
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本気のポピュラー・サイエンス

もうないとすっかり諦めていた<未来>のプロジェクトが進むことに決まったと知らせが入りびっくり。これはすごく嬉しい!そのうち公表できると思います。

d-log.006-3「富士山が語る地球温暖化」でd-laboへ。d-laboと環境省との自然環境シリーズでゲストは植物生態学、極限環境科学の増澤武弘氏。今日はサイエンスの話が聞けると思ったのですが...。専門外の人にも分かりやすくーということと内容を落とす(もしくは内容を薄める)というのは明らかに違います。そして内容を落としたものは当然ながら面白くありません。環境省の方に「もっと本気なやつをお願いします」と伝える。

ということで本気のポピュラー・サイエンスの一冊。これは面白いです。

ガリレオの指<br>―現代科学を動かす10大理論
ピーター アトキンス Peter Atkins 斉藤 隆央
早川書房 (2004/12)
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スウィートドーナッツ

頼れるアニキ廣澤さんがrEALLの打合せにクリスピー・クリーム・ドーナツをおみやげに持ってきてくれました。しかもこんなに!

お持ち帰り分も入れて5個も食べてしまいました。やっぱり群を抜いておいしいなー。ありがとう、廣澤さん。おかげで今日の打合せはみんな冴えまくっていた、と思う。

mattに戻ってこれに入っている「スウィートドーナッツ」を聴きながら某プロジェクトのためのリサーチに没頭。

JAM HOME MADE & ready made SECRET STORE

JAM HOME MADEの最初のお店が12月25日までの期間限定でオープンしています。
JAM HOME MADE & ready made SECRET STORE

このお店はmattがカールステン・ニコライ carsten nicolaiと共に「音で空間を創る」ことに取り組んだ最初のプロジェクトです。2000年の仕事ですが今でもスタッフのみなさんが空間として大切にしてくれていて、僕としてもとても愛着のある空間です。この機会にぜひ訪れてみてください。(ちょっと分かりにくい場所なのでお店の電話番号を控えていった方がいいですよ)

JAM HOME MADE & ready madeはデザインのユニークさのみならず素材や製造にも繊細にこだわったジュエリー/プロダクトを真摯に創り続けています。大切な方へのプレゼントにどうぞ。

書物の不在 & オン・ザ・ロード

朝から五反田の某現場へ。現段階はいわゆるA工事(建築工事のことです)が進行中。間もなく現場が本格的にスタートします。

それからmattはこれから環境改造に取りかかります。本当は一気に引っ越ししたかったのですが、結局契約更新したので。

同時に購入して届いた本がどちらも美しい。

書物の不在
書物の不在
posted with amazlet on 07.12.11
モーリス・ブランショ 中山 元
月曜社 (2007/09)
売り上げランキング: 97735


オン・ザ・ロード
オン・ザ・ロード
posted with amazlet on 07.12.11
ジャック・ケルアック 青山南
河出書房新社 (2007/11/09)
売り上げランキング: 1407

ブランショは残念ながら画像ありませんが、カバーも中身も全面マットな朱赤に黒文字で帯はなし(ほとんどの帯って無駄ですよね)。さすが月曜社です。ケルアックの新訳は全面ブルーでこれもまた美しい。帯を外した方が圧倒的にいい。僕はたいてい帯は外します。「LEGGO 本のある生活」のFlying Books山路和広さんとの回で話したように二十代前半では挫折したのですが今回の新訳でもう一度読んでみようと思います。

アキバから考える

東さんのブログで知った『特別シンポジウム「アキバから考える ニッポンポップカルチャーの未来」』へ行きました。『デジタルアートフェスティバル東京2007』というイベントのプログラムとして行なわれたようです。

会場に入ると偶然セミトラの菅井くんがいてびっくり。最近続けて東さんの本を読んで話しが聴きたくなったとのこと。始まるまで近況等を話す。

シンポジウムは東浩紀さんと井上伸一郎氏、クワクボリョウタ氏、森川嘉一郎氏の4人がゲストで司会が森山朋絵さんという東京都現代美術館学芸員の方だったのですが、この司会者がとんでもなかった。ただでさえとらえどころのないテーマの上にゲストの立ち位置も様々なので、本来なら司会者が焦点を絞ったり4者のコミュニケーションの潤滑剤になるべきなのですが、最初にゲストが一通り順番に自己紹介&今日のテーマについて話した後にその司会者は「では、私の方からも...」と自分たちの側の紹介をゲストよりも長く話し始めたのです。ゲストの話しと自分たちの側の活動を絡めて今日のテーマの入口に繋げるという展開は全くなく、ただ滔々と自分たちの側はこんなことやっていますという話しを。

結局このシンポジウムが何だったのかというと、アート(もしくはそれに属するメディアアート)という制度の側がおいしいネタとして海外も注目するポップ(オタク)カルチャーを取り込もうと必死になっている。その代表である司会者はゲスト間のコミュニケーションなんて全く関心はなく自分の側にとって都合のいい話しだけを拾い上げて自分たちにとっての正当性を強化するー。そんな既定のレポートのような場に見えました。これではゲストのみなさんがかわいそう。

東さんが「アートという制度がポップ(オタク)カルチャーのありように適合しない。そもそもポップカルチャーとアートが結びつく必要なんてない。」という至極真っ当なことを面と向かって言ってもその司会者は軽くスルーしていました。後半で何とかしようと東さんや森川さんが興味深い問題を提起していたのですが、ディスカッションには至らず。東さんの「ポップカルチャーの輸出と日本語の問題」や森川さんの「アキバのダイナミックな変化とオーディオ〜電子部品〜家電〜パソコン〜アニメマンガと連なる輸出されるモノという連続性」の話し等は突っ込みがいのある話しだったのですが。

このシンポはNHKで放映するらしい(12月27日17:00~17:54NHK-BS2「BSフォーラム」にて)ので、その影響があったのでしょうかね?にしてもこんなに分かりやすい旧態側の攻撃的自己防衛を公共(公共放送含む)でやるのはおかしいし、それに外の人を巻き込むべきではないでしょう。

批評の場/創作の場

注文していた『ベクトルズ』第1号が届く。『ベクトルズ』はHEADZの佐々木敦さんらが出す「オーラル・クリティック・マガジン」。

様々な対談&インタビューのPDFファイルと一部対談のAUDIOファイル、それからオマケ(?)のホンマタカシ氏のNEW WAVESのJPG画像が一枚のCDRに収まっていて盛りだくさんな内容。

佐々木さんはBRAINZという「小規模、少人数、小空間での、インディペンデントなレクチャー・スクール」を2007年9月から始めていたり、『ex-po』という雑誌も間もなく創刊する予定だったり、自分たちで批評の場を創る!という意気込みが凄いです。『ベクトルズ』の三者鼎談はまさにその宣言という感じでした。特に音声で聴くとその熱さが伝わる。

東浩紀さんも『思想地図』や『東浩紀のゼロアカ道場』とか始めますし、手段の違いはあれど批評の場における「環境がないから自分たちで創るー」という動きがあちらこちらで起こっているようです。

僕自身は梅澤さんらと創っている『rEALL』やmattで構想中の『L』等で創作の場を自分たちで創っていきます。

ヒマナイヌ望年会

park lifeの発注のための最終調整に忙殺されそうになりながらも集中して別プロジェクトのプランニングを2案を作る。

夜はヒマナイヌの望(!)年会に行ってきました。この頃ひっきー度数が高くなっていてあまりパーティとかにも出かけていませんでしたが今日は猪蔵さんのお誘いだったので。

「愛とユーモアの企画集団=ヒマナイヌ」のパーティだけにいろいろ面白い人がいました。猪蔵さんに紹介されたTokyo Sourceの副編集長米田知彦さんとじっくり話す。Tokyo Sourceは「東京発、未来を面白くする100人の表現者をインタビューしてウェブ上で公開、最終的に1冊の本にまとめて出版する」というプロジェクトなのですが、猪蔵さんやトランジットの中村貞裕くんらもインタビューされています。米田さんの活動は天文学から109メンズまでととらえどころがなく面白い。初対面だったのですが、他にも様々な繋がりがあって驚く。猪蔵さんも交えてある企てを起こすかもしれません。

他にも、かつて*ALLRIGHTSRESERVEDについての熱い記事を書いてくれたWhynotnotice兼松佳宏さん(彼は今GASとも仕事をしているらしい)や幅くんのライバルwNUMABOOKSの内沼晋太郎さん(彼とは自宅が100mもないないくらいの極近所!)らと楽しく話す。結局ヒマナイヌのオフィスに移動しての二次会まで参加して終電前で解散。

楽しい望年会でした。主催者の川井さん&猪蔵さんに感謝。

チンパンジーの「直観像記憶」能力は人間を超える

これはとても興味深いニュースです。

チンパンジーの「直観像記憶」能力は人間を超える

京都大霊長類研究所の松沢哲郎所長らの研究。こちらで映像も見れます。

単純に「喪失と獲得」ということだけでなく色々考えてしまいます。ただ、人間の体験的世界における視覚センシング能力の変容≒喪失ということも大きいのではないでしょうか。その無意識の制限の中での視覚的体験としてのデザインというのはやはり面白くないということを改めて考える。

チンパンジーにはリンゴをごほうびにあげたそうですが、人間の方はどうだったのでしょうか?報酬の問題も気になるところです。

おかあさんになったアイ―チンパンジーの親子と文化 (講談社学術文庫)
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喪失と獲得―進化心理学から見た心と体
ニコラス ハンフリー Nicholas Humphrey 垂水 雄二
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事的世界観

日曜日の朝早くからpark lifeプロジェクトの打合せ。一般の方のマンションのリフォームなのでこういう時間に打合せになることもあります。今日は最終内容の確認。賃貸のマンションでどこまでのリフォームが可能かというチャレンジでしたが、当初は理解を示していた大家さんもこの段階に来て慎重になり、まず第一期としては縮小版で実装しそれでできたものを見てもらってから次の段階へ進めることに。単に「おしゃれな照明や家具を置く」とか「カーテンやラグをコーディネイトする」だけではなく、賃貸マンションでも「選択できる空間」や「ゲームのような空間」を実装できる手法をもっと創ろうと思う。

なぜか廣松渉の「事的世界観」が「選択空間」や「ゲーム空間」を考えることに繋がる。というわけで

哲学入門一歩前―モノからコトへ (講談社現代新書)
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もの・こと・ことば (ちくま学芸文庫 ヒ 2-2)
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を読んでみたりしています。

「大竹伸朗 全景 1955-2006」来た!

ついに「大竹伸朗 全景 1955-2006」展覧会図録が届きました。

度重なる刊行延期を乗り越えて一年越しでの到着。東京都現代美術館MOTでの展覧会も観て、さらにこの重さおよそ6kgの超ヘビー級の中身も見たら納得、というかよくぞ創ったと思う。あの展覧会を本で表現するとなるとこれ以下ではできないでしょう。もう狂気のような構造物。凶器にもなるし。これは本当に予約しておいてよかった。

同じものはもちろん創れないけれど、本を作る意欲が増しました。


世界がライブラリーに!?

突然Oさんに呼ばれてd-laboへ。状況は全く分かりませんでしたがとにかく来てほしいということだったので行ってみると、なぜかd-laboにたくさんの人が。専門図書館協議会のセミナーの一環で集まられたとのことでした。

その中にd-labo読書部に参加された方もいて「こんにちは」などと挨拶をしようとしたらいきなりこの中でd-laboやライブラリーについて何か話してくださいとドッキリのような展開にー。d-laboのOさんとYさんに嵌められました。何だかみなさんが僕を取り囲むように座られたので逃げるわけにもいかず、それから30分くらい「d-laboにおけるライブラリー」や「環境の変化とライブラリーの可能性」等について即興で話しました。いやー、みなさんには申し訳ないくらい要領を得ない話だったと思います。伝わったのは「ライブラリーを創ります!」ということくらいでしょうか。

その後何人かの方と直接お話をしたのですが、その中に国立国会図書館NDLカレントアウェアネス・ポータルという図書館に関する調査・研究サイトを運営されている方がいてびっくり。カレントアウェアネスは日本語では最速・最強の図書館リソースです。彼のすごく面白いというかぜひそうしてほしい構想の話を聞きましたが、NDLの内部でもいろいろ変えていこうと実践している人がいて希望が持てました。

戻ってから専門図書館協議会のサイトで知りましたが、BookCrossing日本語版がスタートしていたのですね。知らなかった。いよいよ世界がライブラリーになっていく!?

楽しみにしていたこれを買って帰る。

PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 手塚 治虫
小学館 (2007/11/30)