Amazon Kindle
しばらく前のニュースですがKindle出ました。
Amazon Kindle登場!―本格的な出版のオープン化が始まった
記事にもあるように電子書籍リーダーは今までもいくつかありましたが、Kindleは単なる端末ではなく端末、通信回線、販売、課金という流れを環境として提供したという部分には大きな違いがありますし(特に既存のamazonのアカウントで利用できるという連続性は大きい)、これによってようやく電子書籍リーダーが本を読むスタイルの一つとして認知されていくと思われます。
ただ情報で見る限りは、端末、通信回線、販売、課金という流れの中で本来は最も重要である読むという体験自体がプロダクトとしても環境としてもあまり追求されていないように感じる。これは実際触って使って確かめてみたいところです。好きか嫌いかは別にしてケータイ小説がこれだけ勢いを持っているというのは、上記の流れの中にケータイという延長された表現型デバイスによって読むという体験が組み込まれ、そのスタイルを持ったユーザーに適合したコンテンツが循環(書く/読む)されているということです。Kindleがプロダクトとしてまたは環境としてケータイとは違う読むという体験をもたらすことができるのかー日本版の登場を待ちたいと思います。出版事情を考えるとなかなか壁は厚そうですが、まずは今までの電子書籍リーダーを圧倒するタイトル数が必要ですね。