Boy's Surface
円城塔氏の新作が届く。前作のイエローに続いて今度はピンク。signのピンクに近しい色でとてもきれい。
「数理学的純愛小説集」と謳っていますが、数理思考・概念が題材ではなく環境化した円城さんの描く世界が楽しみです。
« December 2007 | メイン | February 2008 »
円城塔氏の新作が届く。前作のイエローに続いて今度はピンク。signのピンクに近しい色でとてもきれい。
「数理学的純愛小説集」と謳っていますが、数理思考・概念が題材ではなく環境化した円城さんの描く世界が楽しみです。
トランジットの中村くん、今泉さんと僕の同級生の杉原くんらを交えてあるプロジェクトのブレスト。まだ可能性を探る段階ですが、面白いマッチングなのでぜひ実現に向かえるといいですね。
sign代官山でのランチミーティングだったのですが、中村くんはこの週末は断食だと言ってこんなの飲んでいました。そんなふうには見えないんだけどね。
夕方、国立国会図書館(NDL)の倉重くんがmattに来て某企画の打合せ。ですが全く関係ない卓球の話しで盛り上がってしまった。卓球はやるのも面白いけど実は観ても本当に面白い。特に水谷準選手の試合は必見!多彩なサーブが武器で特に逆横回転のサーブ(YGサーブ)はすごい。ピンポンよりすごい、と思う。
サッカー日本代表の試合はやっぱり小さい(狭いスペースを使う)ゲームをやっていましたね。チームの可能性も随分小さくなったものだ。どっちが面白いかといえば明らかにオシムのサッカーですね。
cafegrooveのLa Casa del Habano OMOTESANDOオープニングへ行きました。
LA CASA DEL HABANOはキューバ共和国首都ハバナに本拠地を置くキューバ葉巻専売公社Habanos s.a.が世界的にチェーン展開しているキューバ葉巻専門店だそうで、今回cafegrooveさんがフランチャイズショップの表参道店をオープンしました。シガーの煙と香りが漂う中、富田さんと次のd-labo読書部や「LEGGO 本のある生活」の展開について話す。
それから渋谷に向かいSHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERSのオープンハウスへ。
とてもユニークな編集型の本屋さん。書棚が1940年代〜2000年代まで年代別で構成されていて、それぞれその年代につくられた棚に納められています。(例えば70年代の本棚はソットサスとか)ディレクションがBACHの幅允孝氏で設計がNAPの中村拓志氏。渋谷からはどんどん本屋さんがなくなっていますが、こういう特色のある本屋さんには頑張ってほしいですね。
中村拓志さんには近いうちに「LEGGO 本のある生活」に出てもらうことになりそうです。乞うご期待。
新しいプロジェクトの打合せで八重洲の方へ。久々のアパレルです。楽しくいきましょう。
先日の『思想地図』シンポジウムで気になりamazonで注文していたピーター・シンガーが届く。
ー功利主義。
朝早くから笹塚で某プロジェクトのプレゼン。本来朝は弱いのですが今日はいいコミュニケーションができました。当初の無茶なスケジュールから少し時間に余裕もできたのでより複合的なシミュレーションができそうです。
夕方から東工大で開催された『思想地図』創刊記念シンポジウムへ。
早速まとめエントリーが上がっていました。比較的フラットなまとめだと思います。
『思想地図』シンポジウムまとめ(第一部)
『思想地図』シンポジウムまとめ(第二部)
このシンポジウムの前の東浩紀さんのシンポに向けてのメモ&メモ2を読んでから読むとより面白いかも。
結論があるわけではありませんが、分析と創造に留まる姿勢と立場表明という志向性との差異がはっきりと見えてきてなかなか面白いシンポジウムでした。個人的には東さんの「メンバーシップを必要としない決定もありうる」に同意します。そして、メンバーシップを必要としない決定とアーキテクチャの不可視な関係に僕の関心はあります。
全体としては工学的管理型アーキテクチャがより進んでいくのは仕方がないことではあるのですが、管理に内包された選択権を超える選択可能性が埋め込まれたアーキテクチャ=環境を創ることーそこに最大の興味があります。
「抽象的だけど具体的な思考」を目指すという東さんと北田さんの『思想地図』。これからの展開が楽しみです。
虎ノ門で煙関係の打合せをして、外苑前のENDOショールームで照明のシミュレーションをして、その後mattに戻ってからずっと翌日のプレゼンの準備。
このエントリーを見て面白そうなので勝手にブログ評論やってみました。
勝手にブログ評論 matt | atlas ver.beta 評論
「クライアントの放つ鮮烈な香りに、貴方は我を忘れてしまうかもしれない」ってwww
(同じブログでも日によって違う評論が出るそうです)
国立国会図書館(NDL)の長尾館長が「長尾ビジョン」なるものを公開しました。
国立国会図書館60周年を迎えるに当たってのビジョン
(via カレントアウェアネス-R)
書かれていることは今後の知の環境を考えたらNDLとしては当然取り組まなければならないことではありますが、それを館長自らがこうして宣言して公開することに大きく意味がありますし、これを見たら当然NDLのスタッフのみなさんは奮い立つでしょう。(じゃなきゃウソだ)僕たち外部の人間も長尾館長のビジョンを実装に繋げるべく協力していきたいと思います。
お正月に続いて今度は高校の同級生の集まり。高校の東京同窓会というものがあり年に一回総会を開催するのですが、今年はその総会の幹事を僕たちの世代がやらなければなりません。(ちなみに僕は今までに一度もその総会というものに出たことがありませんw)川崎のCrystal Jade Shanghai Garden Kawasakiというところでやったのですが、なぜ川崎のこの場所?というのは、ここの統括責任者が同級生メンバーだったため。
僕のように今までほとんどの同級生と会っていなかったものにとって、絶対的な記憶の共有(もしくは共同幻想?)と長い時間と環境の空白とが混在した感覚というのが新鮮で面白い。実は高校時代ほとんど話したことのない人もいましたが、色々話してみたら、これから一緒に何かできそうな友人もいたり。とりあえずは11月(まだまだ先だ)の総会をしっかりやりましょうということで解散。その後一部の人で二次会に行きましたが、空いている店みつけるのに苦労しました。川崎の夜早過ぎでしょ!
今日はいくつかの素材についての打合せと検証。
久しぶりにフィンランド(ホワイト)バーチ合板を使おうと思いニッタクスの担当の方と打合せをしたのですが、現時点ではホワイトバーチ合板は供給できないとのこと。昨年、温暖化の影響でフィンランドの高地の氷が解け出したためバーチが通常通りに刈り出すことができなかったそうです。2月末頃には何とか供給できるようですが、今回は間に合わないー。
ちょうどmattを始めたころにフィンランドバーチ合板を知って、外苑前のOFFICEやm-floの☆Takuのスタジオ等初期のプロジェクトで多用していました。フラットな木目や面の淡白色や小口の積層が美しく、材として均質で音の反響もよいのでとても気に入っていて、mattのほとんどの什器家具もフィンランドバーチ合板で造りました。またフィンランドの森林では1本伐採すると3本植林するといった計画植林が徹底していること、合板の接着剤はホルムアルデヒド放散量の少ないフェノール樹脂接着剤を使っていることで環境に対する負荷も比較的少ない(「環境にいい」というわけではありませんが)ことも素材選択の理由の一つになっていました。
フィンランドの他にロシアがバーチの原産国なのですが、強いユーロが続く現在ではロシアはそれらのバーチ材をほとんどヨーロッパにしか回さず日本には全然回ってこないそうです。(ロシアは外貨準備のユーロへの比率をあげているらしい)
さらに木材に関しては、アジアの大きな木材原産国だったインドネシアの木材輸出量が激減しているそうです。これはインドネシアの元々の輸出木材はその多くが密伐だったため近年インドネシア政府がそれを厳しく取り締まり始めたことによります。そして北京五輪を控えた中国は建築資材として木材を手当たりしだい買いあさっています。そんな中日本では国産材は高いということで売れず、林業の就業人口はどんどん減り、管理をする人間がいなくなるから森林は荒れていくーというような状況が(多層な現象の一部分として)起こっている。
あらゆる環境に関わることに言えますが、環境保護という観点だけでは問題は決して見えてきません。特に自然科学的視点を持たない環境保護は逆に環境を壊すことさえある。木材の問題は特にそのことを感じさせます。
DGNの石橋くんとホタルの集団発光の同期について話したり、一日中パターン、リズム、同期についての考察。一万匹の同時発光はぜひ見てみたいですね。
寒い中、21世紀COE「次世代ユビキタス情報社会基盤の形成」第14回シンポジウム デジタルアーカイブの「標準化」に向けて〜次世代アーカイブとユビキタス技術が拓く未来〜に行ってきましたが、実に内容の乏しいシンポジウムでした。大丈夫か>東京大学大学院情報学環。
データベースにしろアーキテクチャにしろ創りながら使いながら「アーカイブ」の意味を更新し続けることに意味はありますが、創る・使うから離れたところで「アーカイブ」の定義づけの議論をしても何も生み出しません。急遽病気で欠席された馬場章さんがいたらもう少し違ったのかもしれませんが。
終了後、白金の現場へ。park lifeプロジェクト(個人のマンションリフォーム)の引渡し。第一期に引き続いてlooseの土屋くんの頑張りで無事に引渡し完了。
その後、スタッフの森山さんと都内某ファーストフード店にてd×d(discussion×design)。
MacBook Air出ましたね。欲しい...。ほぼいつでも持ち歩きな僕としては軽さは命です。iPod touchは期待していた容量アップはならず。悩ましいところです。
目黒のホテルCLASKA(クラスカ)がリニューアルに伴う一時閉鎖ということで盛大なDEPARTURE PARTYが開催されました。形容のしようがない程のすごい人の数でドリンクをもらうのにも必死な状態でした。一杯だけ飲んで帰ろうと思ったら続けて友人知人に遭遇してしばらく話す。
CLASKAは体制も含めて全面リニューアルして3月に再始動するそうです。
ホテル「クラスカ」再始動へ−3月全面リニューアルオープン
4年半で変わるということも含めてやっぱりエポックメイキングな場所だったと思います。
朝から日本科学未来館で打合せ。ソフト&ハード。打合せ後に現調を行ない、終了後企画展の『地下展 UNDERGROUND-空想と科学がもたらす闇の冒険』を見る。
人間の関心・欲望はついつい無限に見える宇宙(そら)へ向かいがちですが、閉ざされた世界に見える地下の最深部コアは宇宙に繋がっていて、地下にも無限の時空が広がっていることが分かる。地下でも宇宙でも人間の認識という観点からは果てはないわけで、好奇心はつきません。
空間デザインはトラフ建築設計事務所。空間全体が発泡スチロールで構成されていますが、トラフさんはこういう素材の活かし方がうまいですね。展示に関してはテクノロジーやインタラクションを組み込む時にそれらの情報が強過ぎて本来コミュニケーションしたい情報にたどり着けないということが往々にしてあります。これはただ単に空間にテクノロジーやインタラクションを加えましたというだけで体験ネットワークのデザインに達していないということなのですが、今日も小学生の団体が入ってきてまさにその状態に陥っていました。
最近暦本純一さんがブログに余談として書かれていましたが、その登場時から今でも「インタラクション・デザイン」界隈には<中途半端な過程を「デザイン」と安易に呼んでしまう鈍さ>が蔓延っていて、僕もそれに対してはずっと違和を感じています。暦本さんは<現状のHCIがまだまだ到達できていないからだ>と言っていますが、僕は空間デザインがユーザーエクスペリエンスという視点を未だに獲得していないからだと思います。「ユビキタス」も似たような状況に見えます。現象が起こる場と創る場は違うということを自戒も込めて改めて考える。
株式会社草思社(出版社 東京都渋谷区)民事再生法の適用を申請
先日の新風舎の件は「当然」のニュースでしたが、草思社は面白い本も出し続けていただけにちょっと驚きました。出版社は文庫や新書までカバーできる体力があるか、単に売れる本・面白い本を出すだけでなく新しい出版環境を自ら創っていけるようなところしかもう残れないかもしれません。草思社は支援を名乗り出ている企業もあるようなので、エールを込めて極私的草思社ベスト10を。(順位はありません)
前日からごりごりプランを作って初台某所で打合せ。今日は思っていることをはっきり言葉に出させていただきました。超えるということの覚悟を持たないと新しいことなんて創れるわけがありません。それにしても今回のプロジェクトは時間がなさ過ぎるー。
コピー&ボディを書かなきゃならない件があるのですが、遅々として進まず。ブログのエントリーも落としがちだし...またまたライターズ・ブロック?
シュウウエムラの創業者でメーキャップアーティストの植村秀さんが亡くなられました。
「シュウ ウエムラ」創始者、メーキャップアーティスト植村秀氏死去
僕はmattを起ち上げる前にスパッソ環境計画株式会社というデザイン事務所にいたのですが、当時シュウウエムラのショップはほぼ全てそのスパッソが設計デザインをやっていて、僕も多い時には年間20件以上担当していました。パリのアトリエで打合せした時のことを思い出しますが、彼もまた鋭さと優しさと探究心を合わせ持った方でした。ご冥福をお祈りします。
3日から少し遅めの帰省。お正月に帰るのは何年ぶりだろう。出雲はとても寒かったです。景観の寂しさも相まってより寒く感じるのでしょう。
今回は人生で初めて同窓会に出席しました。小学校の同窓会だったので中学で転校した僕は多くの人が小学校卒業以来(数十年前!)。みんなの顔を見て話すたびに衝撃を受けていました。実は非常に近しい環境にいる人がいたり、クラスメートだったハヤゴロがこんなことになっていたり(本人は来ていませんでしたがみんなが教えてくれました)、驚きの連続でした。来ていた人たちはみな元気で何より。幹事のみなさんありがとうございました。
他はお墓参りをしたり、他の友人たちに会ったり、本の学校に行ったり。
5日の最終便で戻りました。帰省中にもPCは持って帰っていたのですが、ネット環境がなかったこともありブログも仕事も全くオフでした。ちょっとやることが溜まってしまった。
帰りの機内読書は本の学校で買った人と人との快適距離―パーソナル・スペースとは何か。こういうのも心理学だけではなく神経科学やシステム生物学や情報科学等からの視点も交えて(もしくは複層的に)書かれたら面白いのに。
d-labo by SURUGA BANK/bank+communication space(roppongi tokyo/2007)
クライアント:スルガ銀行
プロデュース:北山創造研究所
ディレクション&空間デザイン:matt
インタラクションシステム&デザイン:DGN
webシステム&デザイン:ライゾマティクス
ブックディレクション:BACH
カフェディレクション:トランジットジェネラルオフィス
銀行による「夢」をテーマにしたコミュニケーションスペース。ライブラリーで本をゆっくり読んだり、一冊の本から広がる本のネットワーク(ハイパーライブラリー)を探索したり、ウェブから投稿された夢アトラス上を旅したり、インタラクティブな夢年表に日付を入れたり語り合いながらゆっくりコーヒーを飲んだり....。ユーザーとd-laboが共に創っていくコンテンツとそこから生まれるコミュニケーションとが日々場を更新していきます。
銀行の本業である「お金」とユーザーの間のインターフェイスとして機能することを目的にした実空間+ネットワーク空間コミュニティ。
GRANBELL HOTEL/hotel(shibuya tokyo/2006)
クライアント:株式会社ベルーナ
建築設計:株式会社都市デザインシステム
空間デザイン&インフォメーションデザイン:matt
東京を訪れる人には渋谷の街の息遣いとコミュニケーションのきっかけを、東京で暮らしている人にはお気に入りのカフェや本屋さんに行くようなマイスペース感覚を。コンパクトなシングルルームからデラックスなスイートルームまで自分の楽しみ方を多様に持てる新しいタイプのホテル。
Sign gaienmae_Renewal/cafe(gaienmae tokyo/2006)
クライアント:株式会社トランジットジェネラルオフィス
プロデュース:中村貞裕
空間デザイン&インフォメーションデザイン:matt
グラフィックデザイン:黒田益朗
ヴィジュアルデザイン:GROOVISIONS
キャラクターデザイン:shu-thang grafix
「街の目印」「待ち合わせを楽しむ」カフェSignの本店外苑前店の全面リニューアルプロジェクト。1+2階へスペースも拡大してさらにオープンに、コンテンツもフル装備でよりコミュニケーティブでより楽しい空間へ。Signプロジェクトは進化し続けるPOPへのチャレンジでもあります。
Sign daikanyama/cafe(daikanyama tokyo/2004)
クライアント:株式会社トランジットジェネラルオフィス
プロデュース:中村貞裕
空間デザイン&インフォメーションデザイン:matt
グラフィックデザイン:黒田益朗
ヴィジュアルデザイン:GROOVISIONS
「街の目印」「待ち合わせを楽しむ」をテーマにしたカフェSignの外苑前店に続く2号店。「待ち合わせを楽しむ」ためのコンテンツーマガシン&グッズストアやグルーヴィジョンズによる壁面ヴィジュアル等を充実させるとともに、コミュニケーションのきっかけを潜在させたミックスメディアカフェ。
明けましておめでとうございます。3日から久しぶりに帰省しますが、それ以外は正月らしいことは特に何もないのでゆっくり読書を。テーブルに積まれた本の中からまず手がのびたのはこの2冊でした。
それから別エントリーでアップしていなかったプロジェクトをいくつかアップする予定です。