パタン・ランゲージ
土曜日になりますが、ショッピングモールや複合商業施設のリサーチのために豊洲から有楽町、銀座あたりをまわりました。デザインという装飾に過剰に空間を埋め尽くされた感のある都心の商業施設と「人間工学」的プログラムによって構成されたショッピングモールとの空間の質の違いがあまりにも大きいことをあらためて体験して驚く。
ショッピングモールの設計手法はアレグザンダーの「パタン・ランゲージ」的プロセスに近いようにみえます。例えば今日みたショッピングモールでも「複合建物」「階数」「見えない駐車場」「段階的な動線領域」「南向けの屋外」「光の入る棟」「子供の領土」「待ち合わせ場所」等々のパタンが見いだせる。設計者が意図しているのかそれとも固定化したパタンがマニュアル化されてきたものなのかは分かりませんが。
クリストファー・アレグザンダー 平田 翰那
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で、銀座に行ったのでようやく渋谷くんがやった信号の音を某交差点で体験してきました。これはすごく面白い!試みです。都市を、街を創るといった時に一つのエレメントや一つのメディアのみで徹底的にやるという方が面白いのでは。というかそれしかできないんじゃないか。都市の音環境だけを徹底的に創り換えるとか。それから個人的にはやっぱりこういう届きそうもない場で何かを創ることの方が好きです。体験する上でも自分が創る上でもね。