cocoon
某プロジェクトの打合せのためにコクーンタワーの現場へ。
西新宿の高層ビル群に新たに加わる高さ203.65mのコクーン (繭)をイメージしたという建築物。建築主は学校法人モード学園で設計は丹下都市建築設計。
ダイアゴナルという特殊構造体で造られているらしいのですが、その規則正しい構造体ダイアゴナルにランダムさ(コクーンっぽさ?)を出すために構造とは全く関係のない意匠だけのためのテープ状の鋼材がはられているという、非常に残念な建造物。代々木第一体育館や東京カテドラル聖マリア大聖堂に見られる構造の生み出すフォルムの美しさやダイナミズムといったものはここには全く見られず。丹下健三さんご本人は亡くなられていますし、60年代に造られた作品以外は感心できるものはほとんどないので、そこに連続性はないのでしょうが。