コミュニケーションの未来
Inter Communication No.65 最終号を購入。No.0 創刊号の特集が「コミュニケーションの現在」でNo.65 最終号の特集が「コミュニケーションの未来」。僕は創刊号から始まって全てとはいきませんがかなりのナンバーを購入してきました。初期の正方形に近い判型の頃は発行を楽しみにしていてテキストもすみずみまで読みつくす数少ない雑誌でしたが(ヴィリリオのテキストに初めて触れて畏怖と興奮を感じたのもこの雑誌でした)、後半は惰性で買っているところもありテキストも一部しか読まないということもありました。
最終号に「雑誌メディアとしての役割を終えた」と書いてありますが、「メディアとしての役割」という点に関して冷静に考えればこの雑誌はインターネットが普及した頃には既に役割が終わっていたのかもしれません。最終号のテキストを読むついでにNo.0 創刊号やNo.1 も引っぱり出してパラパラ読んでみましたが、こっちの方が「コミュニケーションの未来」ですねー断然。最終号巻末の総目次のデザインなんてもうまさに「終わってよし」という感じ。
一緒に表象という雑誌も購入。カトリーヌ・マラブーへのインタビュー「可塑性のポストヒューマンな未来──再生医療から死の欲動へ」の中で先日話しが出たアンディ・クラーク Andy ClarkのNatural-Born Cyborgsについて言及されていたので。これは表象文化論学会の学会誌ということですが、インコミや10+1と入れ替わるように出てきたいくつかの雑誌(紙)メディアの今後の動向も気になるところです。