『ファントム、クォンタム』と『ゼロ年代の想像力』
毎日暑いですね。暑いのも大変ですが、それ以上にきついのはエアコンでギンギンに冷えた室内の寒さ。そんな空間に長くいると芯まで冷えきってしまって外に出てからもしばらく寒さが残ったりします。エアコンの状態にそのお店や企業の知性&感性が表れると思う。温度は30℃を悠に超え湿度は80〜90%にもなる中でスーツやジャケットを着なければならない理由なんてないよねえ(一部の例外はあるかもしれませんが)。汗だくで自身も周囲も不快になりながらも我慢して上着を着て、半袖やシャツ一枚でいる正常な感覚を持った人間たちが凍えるくらいにエアコンで人工的に室温を下げるってやはり常軌を逸しています。エコとか省エネの前に本当に寒いんだって。
東浩紀さんの『ファントム、クォンタムー第二回ー』(新潮 2008年8月号)を読む。面白くなってきました。東さんはこの小説で宇野常寛氏への返答もしているのかもしれない。