つくる図書館
打合せのため雨の中多摩美術大学へ。情報デザイン学科准教授でライト・アーティストでもある森脇裕之さんと光に関するプロジェクトの打合せ。森脇さんとはコマーシャルスペースのLEDによる什器等を一緒に造ったりしていますが、今回は環境/アーキテクチャにまで広がるお話。これから間違いなく照明は蛍光灯へそしてLEDへという流れになっていきますが、LEDを効率&エコという観点のみで塗り替え的に普及させていくのは絶対にまずいと思います。
せっかくの機会だったので多摩美の図書館を観させていただきました。2007年春に開館してから行こう行こうと思いながらまだ一度も来ていなかったので。図書館の渡邉朋也さんにじっくりと案内していただきました。
敷地の傾斜に合わせた床の斜面やダイナミックさと繊細さを併せ持つアーチや完璧と言っていいコンクリートとガラスの納まり等によって”つくる図書館”はとても気持ちのいい建築空間でした。これだけの建築でありながら情報アーキテクチャまで通しての設計・デザインになっていないのが残念です。ただ、この空間はある種の可塑性も持っているようなので継続するプロジェクトとしてつくれるのではないでしょうか。渡邉さんとそんな話で盛り上がりました。