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知の構造化センター

打合せのため本郷の東京大学 知の構造化センターへ。先週、Co.うつくしい雪の河村美雪さんのご紹介で知の構造化センターの岡瑞起さん荒牧英治さんとお会いしてあっという間に話は進み、ここのあるプロジェクトでディレクターをやることになりました。

デザインの環境をデザインするー。ユニットairconditionedとして1998年から3年続けたTOKYO CONTEMPORARY DESIGN EXHIBITION HAPPENINGは単なるイベントではなく環境を創るというプロジェクトでした。それから10年以上過ぎた今、あらためてデザインの環境をデザインするということに取り組みます。まさに「自律進化するデータベースはつくれるか」への挑戦です。

打合せ後にマンガの話で盛り上がったのですが、荒牧さん推薦のこれ読みたいです。

ドモアリガット ミスターロボット

『つみきのいえ』でアカデミー賞の短編アニメ賞を受賞したロボットの加藤久仁生監督がスピーチで「 どうもありがとうミスター・ロボット」と言って微妙にうけていましたが、せっかくだったら忠実に「ドモアリガット ミスターロボット ドモ ドモ」と言ってほしかったですね。

『Mr.Roboto』(styx)は当時あまりにも繰り返し聴いた/聴かされたのでそのフレーズと不気味な大仏ロボットのヴィジュアルは死ぬまで忘れられない程度に遺されています。

ミスター・ロボット
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消防検査とか

Sign霞が関の消防検査がありました。消防署から三井、鹿島の担当者がぞろぞろぞろと、総勢50人近くはいたのではないか。こんな消防検査は初めて。何ごとかと思いました。

帰りにBooks Shogen書原霞ヶ関店で以下を購入。

1995年以後<br>―次世代建築家の語る現代の都市と建築
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HDR-TG1

いくつかイベントが続いたのを口実にソニーのデジタルビデオカメラHDR-TG1を購入しました。元々Xactiのような気軽なムービーカメラが欲しいと思っていて新機種も出たのでちょうどいいやと思ったのですが、いざ購入にあたって映像作家の逢坂くんに相談したところ断然HDR-TG1の方がいいと言われあっさりと心変わりしてしまいました。発売が2008年4月なので価格.comでかな〜りお買い得感高く購入することができました。

ソニーのプロダクトは本当に久々だったのですが、これは思っていた以上にいいです。画質は個人的には充分ですし、操作性はいいし、軽いし(大きさのわりに重いという声もあるようですが僕は全く気になりません)、単なる小ささだけではなくこの形状による携帯性の良さに関してXactiを大きく凌ぎます。僕にとってガジェットは持ち歩かないと意味がないので携帯性はとても重要です。それは先日のブックファーストで話した本とiPod touchの話にも通ずるのですが。

今のところ撮ったのは、二つのイベントと絶対に公開できないネネム(でぶねこ♂7歳)の親バカ全開映像のみですが、これからいろいろピーピング、ではなくトレーシングしていきたいと思います。


ソニー デジタルハイビジョンハンディカム <br>TG1 HDR-TG1
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港千尋氏×李明喜トークイベント報告

続いて2009年2月13日にブックファースト新宿店BLUE SQUARE CAFEで行なわれました港千尋氏×李明喜トークイベントの簡単なご報告を。

『新編 第三の眼』刊行記念のトークイベントということで「グーグルくんとグーテンベルクくん」という漫才コンビのようなスタイルで進めてみました。キャラという第三の視点によってストーリーというか価値論的なところから離れた創造について話すことができればと思ったのですが届かなかったですねー、なかなか(池上さんや渋谷くんには早々とつかれました)。港さんは懐が非常に深い方なのでそれでも僕自身は楽しんでしまったのですが、会場にいらしたみなさんはどうだったのでしょう。

このトークの模様はもしかしたら映像でアップするかもしれません。

強風の中会場に足を運んでいただいたみなさま(特に連日ご参加いただいたみなさま)、せりか書房及びブックファーストの関係者のみなさま、そして港千尋さん、その他ご協力をいただいたみなさま、あらためてありがとうございました。

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長尾真氏×池上高志氏トークイベント報告

少し時間が経ってしまいましたが、長尾真氏×池上高志氏トークイベントが去る2009年2月12日にd-laboで行なわれました。既にいくつかの図書館系のブログで言及していただいています。

トークセッション「自律進化するデータベースはつくれるか」に参加

図書館は視えなくなるか?

トークセッション『自律進化するデータベースはつくれるか』(長尾真 × 池上高志)を聞いてきました

対談者のお二人はどう感じられたかは分かりませんが、上記エントリーにもありますように、前半の「人工知能と人工生命と」についての話はなかなかスリリングだったと思います。誰よりも不可能性や限界を知っていてそれを認める長尾館長に対してズレながらも執拗に迫り続ける池上さんーという展開そのものがまさに「人工知能と人工生命と」を表象していました。「人工知能/人工生命」という対比的な図式ではなく。

個人的にはそれが非常に面白いと思いつつ後半はファシリテータとしてテーマを中途半端に意識してコントロールしようとしてしまったことは面白さから考えるとよくなかったですね。

argさんのご指摘をはじめみなさんのご意見は真摯に受け止めたいと思います。その上で二回目以降より面白く動いていくイベントにできればと思っています。

会場にいらっしゃったみなさま、国立国会図書館及びd-laboの関係者のみなさま、そして長尾真館長、池上高志さん、その他ご協力をいただいたみなさま、あらためてありがとうございました。

今夜はオープンスペース!

昨夜の長尾真氏と池上高志氏のトークイベント『自律進化するデータベースはつくれるか』は、たくさんのみなさまにご来場いただき、本当にありがとうございました。これについてはまた改めて書きます。

そして今夜は『新編 第三の眼』刊行記念トークイベント港千尋×李明喜「第三の眼−グーグルからグーテンベルクまで」が19:00からブックファースト新宿店1階BLUE SQUARE CAFEにて行なわれます。オープンスペースで行ないますのでどなたでも入れますから(座席は整理券のある方からになります)、ぜひ起こしください。

詳細:イベント|Event & Fair|ブックファースト

今夜は春一番の嵐だそうです。嵐の夜って楽しいですよね。一緒に楽しみましょう!!

Perceptrons - Expanded Edition

NTT出版の神部さんと池上高志さんと、とある書籍の翻訳出版企画について打合せをしました。その時に池上さんが見せてくれたマービン・ミンスキー(Marvin Minsky)とシーモア・パパート(Seymour Papert)の共著『Perceptrons - Expanded Edition』が素晴らしいです。

いえ内容の話ではなく(原著も翻訳書も僕は読んでいません)そのエディトリアルが秀逸なのです。1969年に出された書籍の増補改訂版で18年後の1987年に出ているのですが、本文に線が引かれてその下に修正テキストが書かれていたり、ページの上にメモのような手描きで追記が書き込まれていたり、どこがどのように増補改訂されたかが分かるようになっているのです。こういう本を環境も含めてデザインしたいですね。ちなみに翻訳書の方はそれが全く生かされておらず、池上さんもお怒りでしたよw

Perceptrons: Introduction to Computational Geometry
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パーセプトロン
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『新編 第三の眼』書影&目次

港千尋さんの『新編 第三の眼』(せりか書房)の見本が上がりましたので、書影と目次をアップします。

『新編 第三の眼 デジタル時代の想像力』港千尋

デジタル・イメージはデッサンや写真とどこがどう異なるのだろうか。驚異的なテクノロジーの進化によって急激に変化しつつあるイメージの世界を手がかりに、人間の知覚と記憶の変容が生み出すデジタル時代のリアリティを探る。

目次
はじめに 変容する眼差しと記憶

1 イメージの知
知識の扉
透かし小史
デジタル・イメージとは何か
デッサンという旅

2 目撃者たち
見知らぬ乗客のための写真の歴史
オプトグラムの謎
スタジアムの眼
日常の考古学

3 創造の器官
創造的器官
眼のなかの虹
記憶の縫いかた
第三の眼

46判/並製/224頁


港さんらしいとてもきれいな本です。予定通り10日配本で11日には店頭に並びます。もちろんトークイベント会場でも販売されますよ(港さんのサイン会もあり)。イベントの整理券はブックファースト新宿店で配布しています。僕は当日、写楽保介か天津飯かそれとも飛影にしようかー密かに悩んでいます。『第三の眼』ですからねえ...。コスプレの話ですw

『新編 第三の眼』刊行記念トークイベント
港千尋×李明喜「第三の眼−グーグルからグーテンベルクまで」
日程:2009年2月13日(金)19:00〜20:30
場所:ブックファースト新宿店1階BLUE SQUARE CAFE内イベントスペース
詳細:イベント|Event & Fair|ブックファースト
※参加希望の方はブックファースト新宿店・地下1階Aゾーンレジカウンターにてお申し出ください。先着40名様に、参加整理券をお渡しさせていただきます(参加無料)

Kluge

最近購入した本たち。単なる備忘録です。


機械仕掛けの神<br>―ヘリコプター全史
ジェイムズ・R. チャイルズ
早川書房
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こころと言葉<br>―進化と認知科学のアプローチ

東京大学出版会
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「多様な意見」はなぜ正しいのか<br>衆愚が集合知に変わるとき
スコット・ペイジ
日経BP社
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寿命論―細胞から「生命」を考える
高木 由臣
日本放送出版協会
売り上げランキング: 2799


一番上の『脳はあり合わせの材料から生まれた』は『Kluge: The Haphazard Construction of the Human Mind』の訳書です。これは↓を読んでいて翻訳が出るのを楽しみにしていたのですが早かったですね。
shorebird 進化心理学中心の書評など

LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009

最近時間の使い方が間違っているような気がします。修正しなければ。

先週末の土曜日になりますが、LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009に行ってきました。と言っても時間をとることができず、観ることができたのは最後のディスカッションだけでしたが。

イベント名:『LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009』

内容:「ライブ編集」というコンセプトのもと、会場にて建築家のレクチャー+インタビュー、その文字起こし、レイアウトなど、取材・編集作業をライブ形式で行い、フリーペーパー『ROUND ABOUT JOURNAL』を即日発行するというメディア型のイベントです。


「ライブ編集」初めて観ましたがこれは本当に面白い!そして単なるイベント+メディアではなくアーキテクチャとして機能している、とその場で実感しました。それだけに最後のディスカッションが解釈の話に終始していたようにみえたのは残念でした。「設計」の意味について考えるーのにそれではまずいよねえ。脊髄反射的に質問してしまいましたもん。しかし司会役の藤村龍至氏以外の建築家のみなさんには意味さえ伝わっていなかったようでした。僕の質問がちょっと要領を得なかったのは認めますし、レクチャーを観ていなかったということもあるので、コミュニケーションにすらならなかったのはやむを得ないかもしれません。

NTT出版の神部さんに藤村龍至さんとこの日モデレーターを努めていた濱野智史さんを紹介していただきました。濱野さんとは幾度か近接遭遇していたのですが直接お話したのは初めてでした。そこでも少し話しましたが、今日色々考えたことから新しい場が展開できればいいですね。