国立国会図書館(NDL)館長=情報工学者・長尾真氏のシリーズ対談、第2回目の申込受付が開始されました。今回のゲストは大手調査会社での途上国援助業務のかたわら、様々な分野での翻訳および執筆をされています山形浩生さん。ネット上のフリー翻訳プロジェクトであるプロジェクト杉田玄白の主宰者としても知られています。
今回も早いうちに予約で埋まってしまうことが予想されます。参加ご希望の方は下記イベント情報ページより早めにお申し込みください。
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図書館は視えなくなるか?―データベースからアーキテクチャへ
国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談
現・国立国会図書館長である情報工学者の長尾真氏がホスト役を務め、毎回異なるゲストを招いてのシリーズ対談を行ないます。隔月・全4回の開催を予定しています。なお、会場であるスルガ銀行ミッドタウン支店内のコミュニケーションスペース「d-labo」の空間デザインとコンテンツディレクションを担当した李明喜(matt)がファシリテーターを務めます。
これまで本という形を与えられていた情報は、インターネットをはじめとする様々な媒体の間を相互に行き来するようになりました。それによって人々と情報との付き合い方は、社会の中に特定の形の情報を揃えたデータベースがあり、そこへ人々がアクセスするという形から、言わば様々な形の情報が人々を環境—アーキテクチャとして取り囲むように変化してきています。情報との付き合い方の変化は人々が情報を利用してできることの変化でもあります。これまでデータベースとして機能してきた図書館も勿論、この変化の中にいます。これからの図書館はどんな形で、どんな新しい「できること」を提供できるのでしょうか。本シリーズでは、現・国立国会図書館長である情報工学者の長尾真氏が、毎回ゲストと対談する中で、その変化の特徴や可能性を探ります。
第2回 長尾真 × 山形浩生(評論家/翻訳家)
「もう、『本』や『図書館』はいらない!?」
情報テクノロジー/情報環境の変化は人々の情報との関わり方を劇的に変え続けているようにみえます。例えば「読む」とか「書く」という行為も、情報環境の変化によってさまざまな意味を持つようになっています。そのような環境の中、「本」は「図書館」はどうなっていくのでしょうか?もしかすると「本」や「図書館」はその重量を失い視えなくなっていくのでしょうか?早くから電子図書館の実現に取り組んできた国立国会図書館長で情報工学者の長尾真氏とプロジェクト杉田玄白の主宰者でオープンソース活動にも精力的に参加してきた評論家、翻訳家の山形浩生氏との「本」や「図書館」の可能性と不可能性を考えるトークセッション!
日程:2009年5月11日(月)19:00〜21:00 受付開始18:45〜
場所:d-labo by SURUGA bank
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F
TEL:03-5411-2363
ホームページ:http://www.d-labo-midtown.com/index.php
会場の都合上、予約いただいた方のご参加を優先させていただく場合がございますので、お早めのご予約をお願いいたします。また、席数に限りがございます。場合によっては立ち見とさせていただく可能性がございますが、ご了承ください。
予約メール:d-labo@surugabank.co.jp
イベント情報掲載ページ(予約フォームへのリンクあり):http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=120
対談ゲストプロフィール:
山形浩生(やまがた・ひろお)
一九六四年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、小説、経済、建築、ネット文化など広範な分野での翻訳および各種の雑文書きに手を染める。著書に『たかがバロウズ本』(大村書店)、『新教養としてのコンピュータ』(アスキー)、『新教養主義宣言』(河出文庫)など。主な訳書にバロウズ『ソフトマシーン』(河出文庫)クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』(ちくま学芸文庫)、レッシグ『CODE』(翔泳社)ほか多数。ネット上のフリー翻訳プロジェクトであるプロジェクト杉田玄白主宰。